忍術学園５年生には姫様がいます (ページ44)

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幻術を解け３ページ44

『…敵は…排除する…』ｻｯ

全員「！？」

ズドーンッ！

『…忍術学園…潰す…敵は…排除する…』

呪文を唱える様な感じで言葉を呟くAにギリギリ外に逃げ出した５年生達焦る。

八左「A！目を覚ませ！」

『…』

三郎「どうなってんだよ！」

亮輔「まだAの霊力が使われてないだけ良いことだ」

勘右「霊力が使われたらどうなるのさ」

亮輔「…殺す覚悟で行かなきゃ此方が殺られる」

全員「…っ」

彼の発する言葉に何も返す言葉がなかった。

そんな事をしている内にAが迫って来ている事に気が付くと皆は再び武器を構えた。

兵助「とにかく今は！」

雷蔵「全力で止めるまで！」

三,勘,亮「行くぞ！」

『…っ！？』

一方その頃Aに幻術を掛けた謎の女は気配を消しながら忍術学園の校庭に立つ木の幹に座りながら見ていた。

謎女「(流石は桜ノ宮城の姫君。
◯◯様の仰る通り素晴らしい霊力の持ち主ね)」

ドカーンッ！

謎女「(あれだけの霊力があれば私達の志願も夢じゃないわね)…ん？」

ー何だ今の音は！

ー５年生長屋の方からだぞ！

ー曲者でも現れたか！

ーとにかく行ってみよう！

謎女「(あれは忍術学園の最上級生。
厄介な事になる前に少し片付けないと我がアミタケ城の計画に支障が出るな)」

深緑の忍装束を着た４人が通りすぎると謎の女も追い掛けようと幹から降りたのだが…

？？「…ようやく姿を現したか」

？？「お前は何者だ」