忍術学園５年生には姫様がいます６

仲間を取り戻せ ページ11

(注意)この物語は「頭の中の鈴の音」の続きですので嫌な方はUターンしてください。

留三郎《ここにはいなかったか…》

伊作《この屋敷には何に使うか分からないけど祭壇があるみたいだからもしかするとそこにいるかも知れないね》

三郎《…！？待ってください！！》

雷蔵《三郎？どうし…！？》

兵,勘《八左衛門！？》

留,伊《！？》

矢羽音で会話をしながら地下牢から移動していると三郎が何かに気が付き他が前を見るとそこには八左衛門が下を向きながら立っていた。

伊作「竹谷、無事だったのかい？」

八左「…」

雷蔵「八左衛門？」

八左「…」

伊作と雷蔵が声をかけても八左衛門は何の反応もせずずっと下を向いていた。

勘右《…三郎》

三郎《あぁ…様子が変だな…》

兵助《まさかと思うけど…》

留三郎《お前等の考えているのは当たってる》

雷蔵「八左衛門！迎えに来たよ！帰ろうよ！」

八左「…」

勘右衛門達が矢羽音で会話をしている間雷蔵が呼び掛けると下を向いていた彼がゆっくりと顔をあげた。

全員「！？」

伊作「竹谷の瞳が紅い…」

三郎「…冗談きついぞ八左衛門」

兵助「八左衛門！一緒に帰るのだ！」

勘,雷「八左衛門！」

八左「…お前達に…邪魔はさせない…」

全員「…(ｷﾞﾘｯ)」

紅い虚ろな瞳をしながらそう言う八左衛門に彼等は歯を食い縛ったのだった。

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