《2017.10.5 更新》 Bar ASTERISK 【ARS,BZ,3JSB】 (ページ33)

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side YOU 《2017.10.5》ページ33

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ドアベルの音に、顔を向けると…

ELLYくんの笑顔が見えた。

「いらっしゃいませ。」

「こんばんは！」

カウンターまで、ズンズン歩いて来たELLYくんは…

「サトシさん。どうぞ！」

…と、自分の後ろにいる男性へ声をかけた。

「Aさん。サトシさんに、美味しいカクテルお願いします！」

ELLYくんの声は、聞こえてる。

聞こえてるけど…

ELLYくんの後ろから現れた男性に、あまりにも驚いて…

彼の言葉に、反応出来なかった。

「………久しぶり。」

「智…」

忘れるわけ………ない。

智………

大野智は……

私の中に、ずっと消えないでいた人なんだから………

「Aさん、サトシさんと知り合いっすか？」

「えっ…」

「昔馴染み。」

智は、平然とそう言って…カウンター席へと腰掛けた。

「そうなんだ…世の中、狭いっすね。」

「……フフッ…」

智が………笑った。

あの頃と、全く変わらない笑顔で。

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「元気そうだね、A。」

「智も、ね。」

「ん。オイラは、相変わらず。」

フニャンと笑う、智。

その笑顔に、どれだけ救われたか…

あなたは、きっと………知らない。

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「えっ⁉ サトシさん、年上っすか⁉」

ELLYくんが驚くのも、無理はない。

智は、見た目…かなり、若く見えるから。

「フフッ…♪」

ELLYくんのリアクションが、ある意味定番だった事が面白かったらしい、智は…愉しそうに、笑った。

「Aさんとは、どんな知り合いなんっすか？」

突然、話を振られて…反応出来なかった、私。

「オイラの、初恋の人。」

智の言葉に、グラスを落としそうになった。

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