8/22【四日目】、8/23【五日目】 ページ17
8/22
先日より悪い、猛吹雪だ。
何も言わず全員がテントに戻った。
山の天候は変わりやすいし、狂気山脈の天候は元々こうだという。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
8/23
強風。昨日よりはいいという理由で進む判断が下りた。
梓のナビは特に何もなく、譲君がクレバスを事前に発見したので落ちる心配もなかった。
コージーのナビゲート。
「このくらいの天気、友達といっても過言ではない。
こういう天気で育ってきた男、いまこそオスコールートを示す時だ！」
『セリフが厨二くさい』
「いいぞー、口だけ王子」
『本人の前でいったらあかんやろ』
「コージー、ここは私が代わろう」
袋叩きにされるコージー。
まあ、当たり前だろう。
素人丸出しの雑把な装備で、このいい性格だ。
個人的に嫌悪感がぬぐい切れないが、一応チームなのだ。
「なんだ、こういう時こそオスコールートを示す時じゃないのか」
「コージー、ここは山だ。ここでも家の威光にしがみつくな」
「馬鹿を言うな、オスコー家の威光というのは天候ごときで折れるものではないんだ。
まあ、ついてこい！見せてやる、証明してやる！俺がコージー・オスコーということを！」
「……強がりがどういう結果をもたらすか、身でもって知ってください」
思わずため息をついた。
落石だ。
コージーがひらりと躱した。
この身体能力だけでも褒めるべきだとは思う。
「近道というのは危険が付き物だ。
だが、この俺 コージー・オスコー これ位じゃへこたれない」
「まーたなんかやらかすんじゃねーの？」
ジゴローの茶化す声も、この時ばかりは本気だった。
「いや、もうなくていいだろ……」
またガスが充満してきた。
「ほら、コージー。オスコールートなんだろ？」
煽るようにジゴローがコージーの肩を叩く。
「当たり前だ。俺はもとより行くつもりだ。お前らがビビってんじゃないか？」
「ビビってねーしぃ？」
若干イラついたのか、ノってるだけなのか、ドスのきいた声を出す。
「そーだ 行くだろぉ？」
……やっぱり犬同士の喧嘩に見えて仕方ない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
降魔(プロフ) - 花筐さん» 神崎さんの事は信じないのに浴衣シグの言う事は信じるんですね (2020年6月4日 9時) (
レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
みとん - 花筐さん» この人だったらいちいち、「○○より♪」とかいいます？証拠ない癖に。その判断で人の精神を壊す壊さないが決まるんです！その一言で！！....もうやめてください。 (2020年5月18日 18時) (レス) id: b711861770 (このIDを非表示/違反報告)
桜にゃんこ＠crew(プロフ) - 花筐さん» 勝手に貴方のコメントを使ってしまいました。本当に申し訳ありません。その部分は削除して、作品にはパスワードをかけました。本当にごめんなさい。 (2020年5月10日 2時) (レス) id: f7f2e0dcb3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく餅(プロフ) - 花筐さん» 酷い、酷すぎる。証拠あります？勝手な思い込みでそこまで言ったんならあなたの罪はものすごく重いですよ。 (2020年5月10日 1時) (レス) id: bf52b07c83 (このIDを非表示/違反報告)
花筐 - 完結させなくていいですよ。誤解されたのも貴方の不注意でしょ？出ていってくださいよ。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: 41d66ddf2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神崎流華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kannzakiluka/
作成日時：2019年8月22日 3時
