プロ野球⚾恋愛Part３

《村上頌樹》目覚めた彼氏 ページ22

今は男性も肌ケアをする時代。
そんなわけで、私の彼氏の頌樹にも変化が現れた。
始まりは、私のちょっとした会話からだった
『ねぇ頌樹、』
「んー？」
『頌樹ってさぁ、乳液とか塗ってるの？』
「ん？何それ、べつになんも塗ってへんけど…」
『えっ！?そうなの？…てっきり、肌綺麗だからなんかケアしてるのかなって思った』
「…//そぉ?」
『うんっ!!めっちゃ肌綺麗』
「……//」
それからだった。頌樹が美容に目覚めたのは、
〜〜〜
ある日は、
「ただいまぁ〜」
『おかえり〜って…ぷっww』
「ん?何」
『あははww泣、だってその眉毛ww』
「あー、このアートメイク?」
『ww海苔じゃんｯww』
「えっ!?…//ちょっ、鏡貸して!!」
『はいっ、見てみww…あ〜、お腹痛いww』
「あっ!!…ホンマや、うわぁ…絶対明日イジられる…」
『どうするの?絶対明日じゃ馴染まないよね』
「…恥を覚悟するしかないなぁ…」
『ローテ、早く回ってこないかなww』
「嫌やしっ!!」
眉毛にアートメイクをして帰って来て、それが思ったより濃くて、眉毛に海苔を貼ったみたいになったり。

そのまたある日は、
『あれ？頌樹、』
「何?」
『脇毛剃ってるの?なんかツルツルだし…』
「脱毛したんよ」
『えっ!?…だっ、脱毛!?』
「ほら、脇って案外デリケートやし?」
『じゃぁ、他の所は?…』
「もちろん、ニヤッ」
『えぇっ！？…じゃぁアソコも?』
「……おん」
『うわぁ…凄っ』
いつの間にか脱毛をしていて、脇毛だけでなくデリケートゾーンも脱毛していたり。
気づいたら私より美容に詳しくなり、女子力が高くなった頌樹。
『ねぇ、頌樹』
「どおしたん?」
『最近さぁ、美容に目覚めたよね?』
「あぁ…まぁ?」
『どおして、目覚めたの？』
「えっ……」
『あっ、いや…別に嫌じゃないから…』
「じゃぁなんで?」
『……頌樹、どんどん変わっちゃうから…その、元の頌樹でもカッコイイよ？』
「…海来…」
『それに、私より女子力高くなっちゃうから、なんだか私、彼女でいいかな?ってなっちゃって…』
『ごめんね、…私から言ったのに…』
ギュッ
『ふぇっ…?//』
「俺…海来に肌綺麗って言われた時、むっちゃ嬉しかった」
「だから…もっと言われたいって思ったけど…」
「もう十分カッコええみたいやな…//」
『…//うん、カッコイイ…大好きだよ』
「…俺も、大好きやし、愛してる//」
『//〜〜』
「可愛えっ…//」
『うっ、うるさい//』

美容に目覚めた私の彼氏。
でも、そのままでも十分カッコよかった頌樹だった。

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