い ページ6
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｢…A、起きてや｣
｢もう授業始まってんで、なぁ｣
大好きな声だなぁ、と思いながらもその声の心地よさにまた身体の力が抜けていく。ロボロがかけてくれたのか、薄い夏用のカーディガンをギュっと握る。
｢な？先生も心配するから｣
｢……………やだ｣
目は閉じたまま、声の聞こえる方とは別の方向を向く。
｢っ…はぁ｣
それに呆れたのか溜め息が聞こえてきて、余計目を強く閉じる。なんでここにいるの、なんて聞けずにひたすらに嫌だと意思表示を繰り返す。
｢こんなとこで寝たら熱中症なるで？｣
｢……ならないし｣
｢どうしたら起きてくれるん？｣
そう言われて頭に浮かんだあいちゃんという名前。誰なのか、いっそ聞いてしまおうか。
でも、聞いてどうなるのか。それが私にとって良い回答だなんて思えない。怖くてその先が聞けない。
｢なぁ…起きてや｣
優しい優しい声に口を開いたけれど、言いたいことが纏まらない。カーディガンで顔を隠して、息を吸う。
｢……なんで、ここに、いるの｣
少しの期待と、沢山の不安をかけて、ロボロに問いかける。もしかして、もしかしてだけど、私を心配して、助けに来てくれたかなって。
私のこと、探してくれたかなって。
｢いや、帰りに見かけたから…｣
｢………そ、か｣
ぎゅうっとより強くカーディガンを握り締め、泣きそうな顔を必死で隠す。膝に顔を埋め、バレないように涙を流した。
あいちゃんの、帰り。
少しでも期待した私が馬鹿みたいだった。
あの真っ赤なロボロはなんだったの。私を期待させるだけさせて。ロボロが私を期待なんかさせたから。違う。ロボロは悪くないのに。悪くない。でも、この気持ちが当たる場所がない。
ごめんね、ロボロ。
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暇人な名無し__低浮上ガチ勢(プロフ) - う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"心臓がﾄﾞｺﾄﾞｺ言ってる待ってキュンs...(絶命) (2021年6月29日 21時) (
レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - 紫狐 sikiさん» 私も、愛してる。 (2021年6月28日 0時) (レス) id: 12f7993420 (このIDを非表示/違反報告)
紫狐 siki - 愛してる。(唐突) (2021年6月27日 21時) (レス) id: c31e34af03 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - 月璃狐@サブ垢さん» 読んでいただきありがとうございます！界隈を掛け持ちして書いていますので中々期待に添えたお話が書けるかどうかわかりませんがこれからもよろしくお願い致します。 (2021年6月27日 20時) (レス) id: 12f7993420 (このIDを非表示/違反報告)
月璃狐@サブ垢(プロフ) - あとお気に入り作者失礼します……。（2回連続すみません……） (2021年6月27日 19時) (レス) id: 58020de72d (このIDを非表示/違反報告)
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