クローバーの7 ページ7
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「俺はこれを賭けるかな」
そう言い、手首から取り外したのは何やら高そうなブレスレット。クローバーが螺旋上に描かれている、金とエメラルドで彩られている品だ。
「うらたさんがそれ賭けるなら、俺はこれ」
志麻さんは耳に着けていたピアスを机に置き、チップを出した。それもうらたさんと類似しているもので、スペードが螺旋上に銀とアメジストで彩られている品だ。
「うらさんもまーしぃも賭けるんやったら、俺らも…な?センラ」
「せやねぇ、ここで裏切ったら流石に空気読めへんわ」
どうやらお揃いの品らしい。
坂田さんは首に下げていたネックレスを机に置き、チップを出した。ハートが螺旋上に、これまた金とルビーで彩られている。センラさんも似たように、指輪を外し、机に置き、チップを出した。ダイヤが螺旋上に、これまた銀とおそらく、トパーズで彩られている品。
「お金持ちですか?」
「いや、別にちゃうで」
宣言した坂田さんに「嘘だぁ」と疑いをかけつつも、やっと自分の手札を見る。本来はBETの前に見るものだが、BET後が一番良い。
何故なら、彼等にとって一番気が抜けている時だからである。先程の試合で、三人の目付きがBETの時が一番緩くなっていたのを私は見逃さなかった。
「じゃあ交換しましょう」
一番怖いのが、ずっと目付きを変えることがなかった坂田さんだ。でもはっきり言ってしまえば、彼はBETの時程目付きが強かった事はなかった。
交換し、二度目のハンドの確認をする。その瞬間、坂田さんは何かを感じ取ったのか、面を上げてぽつりと何事でもないように呟いた。
「…あ、俺負けた」
そう言った坂田さんに皆の視線が一斉に注がれる。
(勿論、坂田さんは負けますよ)
坂田さんの勘は素晴らしいなんて感じながらも、私は自分の勝利を確信した。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年12月30日 12時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» 能力持ち等はあり得ないのですが、やっぱり何かを入れようと思ったらいつの間にかそうなってました笑 (2019年5月7日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - すみません間違いましたm(_ _)m発想です (2019年5月6日 21時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 面白いルール知らんけど発送がすごい能力持ってるのすごい (2019年5月6日 11時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - しらすさん» 私ゲームでやってたぐらいなの。面白いって言われて嬉しいからがんばる() (2019年5月5日 1時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
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