クローバーのA ページ1
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「いらっしゃいませ」
一人で切り盛りするこの店は治安が悪い。と言っても場所が場所なだけであって、危険な薬とか、カジノのようなお金を賭ける、なんて事はない。そう、至ってここは安全。
というわけにもいかないらしい。
「…ここに最強のプレイヤーがいると聞いたんだが」
「はっきり言うときちんと挨拶してから質問してほしいものです。初めまして、Aと申します」
礼儀正しく礼をし、顔をあげると私が難癖をつけたのに恥ずかしくなったのか、頬を赤らめながら後ろに並ぶ三人と顔を見合せていた。
「…初めまして、俺はうらたと申します」
「俺は志麻」
「俺は坂田です、初めまして〜」
「僕はセンラです。突然お邪魔してすみません」
突然お邪魔して謝るなんておかしい、センラさんの頭には電話をしてから来店するという思考があるのだろうか。
名前と顔を一致させるために数秒使った後、はっとなり席へと案内する。
「最強のプレイヤーは、こちらにいます」
そう伝えたときには、四人の目が光った。坂田さんは分かりやすく、目をキラキラと効果音がつくほどに輝かせている。
こんな人がポーカーに向いてるのだろうか?
「どうぞこちらに」
席をひとつずつ引き、エスコートをする。不思議そうに私を見つめる坂田さんとは裏腹に、三人は当然という顔をしながら、着席した。でも意外なことに、三人とも感謝はしてくれた。
「…では本題に。
最強のプレイヤー…とは何処にいらっしゃるのですか?」
そう言い、ニヤリと笑った彼に私はお返しのように頬を緩ませた。
「最強のプレイヤーとは、私です。
ディーラーにして、最強のプレイヤーです」
嘲笑うようにして彼等を見ると、驚いたように目を見開かせる三人とは裏腹に、志麻さんだけがうっすら笑いを浮かべていた。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年12月30日 12時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» 能力持ち等はあり得ないのですが、やっぱり何かを入れようと思ったらいつの間にかそうなってました笑 (2019年5月7日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - すみません間違いましたm(_ _)m発想です (2019年5月6日 21時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 面白いルール知らんけど発送がすごい能力持ってるのすごい (2019年5月6日 11時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - しらすさん» 私ゲームでやってたぐらいなの。面白いって言われて嬉しいからがんばる() (2019年5月5日 1時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
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