Crazy moon 〜宴のハジマリ〜 【浦/島/坂/田/船】

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　｢今回の目的を先にご説明させていただきます。今回、このパーティーを開いた目的は、求婚……俺たちの結婚相手を捜しに来たのです｣



きらきらと効果音がつきそうな位に笑顔をお嬢様方に振り撒いている浦田さんは、見ていてとても気持ち悪い。あんなののどこがいいんだ、とでも言うように私が石ころを蹴りあげると、品がないとでもいうように浦田さんは私を嘲笑った。絶対殺す。何があっても仕打ちなんて受けるものか。



甲高い悲鳴が響き渡るなか、私はポケットに隠した小瓶を握って命乞いをする。幸い、小瓶がポケットに隠れるサイズで良かったとほっとしているのも束の間、浦田さんは憎い笑みをした。



　｢では、早速求婚を…っと、その前に｣



そう言ってステージから飛び降りた浦田さんは華麗に着地し、見事にギャラリーを作る。あの鳥肌が立つ笑みを浮かべてお菓子を取り出した。



　｢お菓子を貰えなかった子は、お仕置きです｣


甘く近くの子に囁くと、そのお嬢様方は失神したかのように倒れてしまった。恐るべし、浦田さん。こいつにさんを付けるのも嫌になってきたときには、もう遅く、





　｢最後は貴女ですよ｣






被食者は私しか残っていなかった___

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