恋花火 ページ11
千「実花と志麻くん、どうなったんやろか」
貴「…知らんよ」
千「っそうか…」
なんで、そんなつらそうな顔するん?私じゃ、ダメなん?利用、してもええから。
貴「もうそろ、終わるな」
全然動かない口を必死に開けて言う。その言葉に千羅くんはつまった。チャンス、もうないようなもんやからね。花火大会終わったら夏休みが終わる。
貴「千、羅くん」
千「なんや…?」
貴「が、んばれ」
千「…ありがとう」
嘘をつくって、楽だしただ自分のためのものだと思ってた。
やけど、他人のためにつく嘘ってすごくキツいねんな。ずっとその人に嘘をつき続けなあかんもん。
千羅くん。
私はその寂しそうな背中を追いかけられないよ。声をかけられないよ。
どうしたら、力になれるん?
千「帰ろか」
貴「うん…」
そのあとは、ただただ気まずいだけだった。こんな時間、私は欲してなかったのに。
でもね、この時間さえも愛しいと思える日がくるんだ。それがいつかってことも、なんでなのかも全部知らなかったけど。
夕立、君と恋花火__
217人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 堕天使さん» ありがとうございます!! これからも頑張りますね!!! (2018年8月17日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - 続編おめでとうございます!これからも応援してまーす! (2018年8月17日 16時) (レス) id: 63256c4e02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハゲつるマン@19830617 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年8月17日 15時