ー 毘沙門の神器は私の兄でした ー Second 【ノラガミ】

３９−３ ページ24

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雪音くん？

なにしてるの？

あれ……どうして、私…………。

小福さんのところにいたのに…。


雪音「………」


雪音くんは一人で公園のブランコに座っていた。


『っ…』


雪音くんのところへ行きたいのに、体が動かないっ……


その時、目の前に映像が流れた。

なに、あの小さい生物…

それに、夜トさんもいる…。


私を神器にしたときと同じように、白い輪と青い輪がその生物をつつんだ。

あれは……雪音くん？


そして、次々と映像が流れる。



ぐっすり眠っている雪音くん、



一発で一線を引くことができた雪音くん、



夜トさんに肩を組まれて照れている雪音くん……



私……雪音くんのことまだ全然知らなかった…。




そこで映像が途切れ段々離れ行く雪音くんの背中が見えた。


『まって……』


雪音くんの背中に必死に手を伸ばす



雪音くん……そっちに行っちゃだめ…







「…………！！」






雪音くんっ……



雪音くんっ



雪音くんっ！！





夜ト「名前……………あいつの名前、呼んでやんねぇと…。
あっちに行ってしまうっ…！」





『夜トさんっ…！？』


夜トさんの声が、聞こえる……



夜ト「名前っ…名前っを…」




名前…雪音くんの……





戻らなきゃ…

雪音くんの名前を呼んであげないと



わたしがっ…！


ー




ー



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『……雪音くん……！！』

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