拾った23 ページ23
大賢者の謎の…なにかの準備が完了したという発言の後に
テンペストの上空に大きな魔法陣が浮かび上がった
急な事態に国民のみんなが驚き、戸惑いながら不安そうに空を見上げていた
オレも急な事態に思わず一瞬あっけに取られてしまった
「リムル様!!あれは、一体...」
「わからない...けど」
けど...なんだろうか、この感じは、悪いものではないとは思うのだが
それが逆におかしい
オレだって初めて見たその大きな魔法陣に警戒しなきゃいけないのはわかっていた
なのにそこまで警戒できない、いや、どこか警戒する必要などないというような感じに困惑する
オレはどうしちまったんだ…?
そうこう考えている今も魔法陣が消える様子も、何かしらの魔法が降ってくる気配もない
...いくら悪いものではないかもしれないからって、何もしないのは違う...よな?
「オレはちょくらあれを調べてくるよ。その間、シュナ、シオン、ソウエイ!念のために国民をあの魔法陣のかからないところまで誘導してくれ!」
「「「はい!!」」」
ソウエイは分身体と部下を国中に動かし、避難誘導に当たり…おそらく本体はオレのところに残ったままだった
「ソウエイ??」
「リムル様、俺もおそばにおいてください。主君を置いて、避難などできません。」
「そうですよ、リムル様。俺もご一緒させてください」
「ベニマル!!」
後ろから完全武装したオーガ...いや、鬼人の統領で、侍大将であるベニマルが話しかけてきた
「いや、いいよ。...なんとなくだけど、あれは俺たちに悪いものじゃないと思うんだ」
「?なぜ、そのように思うのですか?」
そう不思議そうに問いかけるベニマルにため息をつきながら答えた
「オレ自身よくわかってないよ。...ただ、本当に漠然とした...カン??」
そう伝えると二人は顔を見合わせて首を傾げたが
さっきよりリラックスした様子ですぐに俺に向き直った
「じゃあ平気ですね」
「だな」
「おいおいおい...本当に理由なんてないんだぞ??いいのか本当に」
「大丈夫ですよ、リムル様は感が鋭い方です。少なくとも、悪意には人一倍敏感だ。
そのリムル様が平気だって言っているのなら、平気だと俺は思いますよ」
朗らかな表情で笑って、オレを信用してくれるベニマルに頷くソウエイ
お、お前らぁああぁ
感動で泣きそうになっていた、その時だった
急に魔法陣が動き出し、一つの光が、オレの目の前に落ちた
「リムル様!!」
450人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろーばー(プロフ) - 凄く面白かったです!(初コメ失礼しますm(_ _)m) (1月27日 18時) (レス) id: 58abd703dd (このIDを非表示/違反報告)
エナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かった!、早く次が見たい! (12月20日 9時) (レス) id: 5755aafd19 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - めっっっちゃおもろかった、この作品大好き💛 (7月1日 20時) (レス) @page14 id: 4f6a9e3bba (このIDを非表示/違反報告)
雑草 - 神作品すぎるうううう、続き待ってます!無理なく頑張ってください! (7月1日 16時) (レス) @page28 id: 63462920dd (このIDを非表示/違反報告)
kaki氷 - (読み終わってから)正直、泣いたわ。凄い神作品。続き待ってます。頑張ってくださいね! (6月9日 3時) (レス) @page27 id: 904d7cdbaa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:林檎 | 作成日時:2022年10月18日 13時