【転スラ】スライム拾った

拾った18 ページ18

でもだからってどうなるんだ…？

まさか……オレがこっちに来たって言う事実ごと無くなるんじゃ…！！！

《いや、それは少し違う》

……って、

「さっきからちょくちょくオレの頭の中覗いてない？？」
《それが？？》

一体なんなんだコイツは…多分この空間を作り上げたのもこいつだ

でも人の夢に干渉し、空間を作り上げるのはまだしも、世界を意図的に渡航する力のあるやつなんて限られてくるだろ

いくら魔王でもそれは無理だ
神様でもなきゃ…

《そうだ、私は神である》

ほらやっぱり……って、あ？？なんていった？？



え？！ほんとに神様？！

「うそぉ？！」

《まぁ、神と言っても邪神と呼ばれる部類だ
この世をつくりあげた神とはべつだな

邪神は時に、己の愉悦のためのみにその力を振るい、邪魔なものは一切の躊躇なく排除する

逆に気に入ったものには加護を与え、さらに面白くなるように更なる難題を与え、様子を楽しむのだ》

どこか楽しそうに笑いながら手をオレの方に伸ばすそいつ

その手には解析無しでわかるくらい膨大な魔力が宿っていた

な、何をする気なんだ？！

《お前が元の世界に帰るのは、あの娘との約束を守った直後だ。

元の世界に戻ったあと、お前はこちらでの記憶を無くし、お前が歩んできた時間の中にランダムに飛ばす

娘の方にもある仕掛けをしといてやろう》

「待て！Aさんに変なことしようとすんな！！」

《危害は与えん…むしろお前らにとってはプラスだぞ？私がここまで増量キャンペーンを施すのだって珍しいのだ

私の名はそれなりに世間に轟いているからな


1人の作家により、この世に生まれた新しい神

邪神と崇められ

現代でも様々な形で人々に恐怖を…





混沌を与える私が、だ》

手に籠った魔力がオレともうひとつ別の方向に飛んで行った

って、え？混沌を与える邪神だって？！
1人の作家によってこの世に生まれたって…

まさか、まさか……？！！

その超絶美人…APP18の美貌を持つその神様は
怖すぎるくらい美しい笑顔でニヤリと笑った

その後から、現実に吸い込まれるような感覚と
めまいが起こり、目の前が霞んでいく

《そうそう、自己紹介をしておらなんだ。
















私の名は、ニャルラトホテプ、這いよる混沌だ》



意識が完全に消沈し、気がつけば

『リムル？魘されてたけど、どうしたの？』

目の前にAさんが心配そうに見ていた

あぁ、クソっ！！這いよる混沌相手じゃどうにもなんねぇじゃんかぁ

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