第四困惑 ページ10
部屋に戻って寝る準備をしていた時におずおずと聞いてみた
A「ねぇマートル」
「なによ？」
A「間違ってたら自意識過剰みたいで恥ずかしいんだけど…。もしかしてトムって私のこと好きだったるするのかな？その…恋愛的な意味で」
そういうとぎゅるんって音が付く勢いでこっちを向かれた
思わずビクッと体が跳ね上がってしまった
「は？、あんた…。今、なんて…？」
A「だ、だから、トムって私のこと恋愛的に好きなんじゃって…」
「やっっっっっっっと、気づいたのねこの鈍感娘！！」
がしぃっと私の肩をつかんで叫ぶ
勢いも手の力も強い強い強い！！！
A「ど、鈍感娘って」
「あれだけ好意をあからさまに寄せられていたくせして、ぜんっぜん気づかないで「友達」、「親友」宣言しているんだもの！もはやわざとなんじゃないかって思うくらいよ！！」
がくがくッと肩を全力で揺さぶられて頭がすごいことになっている
気分悪くなりそう
A「わざと？！そんなこと思われてたの？！」
「当り前じゃない！！あんなことごとく友達宣言してたら」
A「だ、だってもし周りに勘違いさせたらトムに迷惑かけちゃうって思って…」
「わかってるわよ、あんたのことだからそうなんじゃないかって思ってたし！！」
勢いがさっきからすごい！！
「てかあたしはそれよりも気になることがあるんだけど」
A「へ？」
「あんたはどうなのよ？」
その一言に思わずフリーズしてしまった
考えたことなんてなかった
今まではどうやって親友の二人を幸せにするかどうかばっかり考えてたし
ネロの件だってあったし
何なら一年生の最初のころは近づかないことを目標にしていたくらいだし
そんなん恋愛うんぬん考えている暇なんてなかったし
言われて初めて考えてみたが…なんかうん、多分
A「私はそういう意味ではまだ好きじゃない、かな」
「は？マジ？あんなにあいつに尽くしてるのに？」
A「尽くしてるって、言い方…。それはなんていうか、庇護欲？っていうか」
「はぁ〜？？」
間違ってはないはず
「....そう、とりあえずあんたは今好きじゃないわけね。わかったわ。でも、気をつけなさいよ」
A「え？」
「あいつは今好きじゃないからって諦めるたまじゃないわよ。その気になったら、あんたをどうするかわからないわ」
…確かに、アレ、これまた考えないといけないこと増えた？
ヤンデレルート回避しなきゃ
こあい
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日向(プロフ) - ネロと仲良くなれることを願う (2022年10月29日 22時) (
レス) id: 8e35b9a1dd (このIDを非表示/違反報告)
朔々PANDA(プロフ) - 読んでてとても楽しくて 暫く熱中して読んでました！全裸待機で応援しながら待ってます！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page13 id: 3a7fd92cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年10月8日 14時
