お疲れ様 ページ18
あれから一か月間。私はネロに構いに構ってやった
もはやマートルが止めに入るくらいには構った
勿論トムとも一緒にいるという約束も守って
就寝前のぎりぎりまではトムとあの孤島で黒曜と千も連れて遊んでいる
それでも最近じゃスリザリンの先輩方に絡まれるという名の純血貴族としての交流の嗜みをする時間が多くなっているらしく
おそらく混血とはいえスリザリンの継承者がいるという話が純血主義一族に回ったんだと思う
家族からなんとか繋がりを持てと言われているのだろう
私が隣にいてもやんわり離される
やんわり放すのは私がレイブンクローの子孫だから
サラザールを追い出したロウェナの子孫が、申し訳ないとか思わないわけ？というやつもいるが
私から放されるストレスと、純血として認められるための仮面のストレスで
二人のこの時間にはいろんな方法でストレス発散をしていた
「なぜ僕とAが放されなければならん！！」
この愚痴は最近もう耳にたこができるくらいには聞いていた
「お前さえいればいくら仮面を被ろうと耐えられるというのに。なぜ！？」
A「トム〜お口悪くなってる〜」
トムの頭を撫でて落ち着け〜と落ち着かせる
立って憤慨していたトムは次第に落ち着きを取り戻した
少しため息をついてドカッと木の幹に腰かける
「あいつらは僕を見ない。スリザリンの継承者であるトム・リドルを見ているんだ」
A「そうだね、腹立つね」
「僕の成績がいいのもスリザリンの血だから当たり前といわれる」
A「トムの才能がもともとあってもトムの努力あってこそなのにね」
「....誰も僕を見てくれないんだ。お前と、あの女以外」
A「マートルって言ってあげな？ちゃんと名前があるんだから。」
少しずつ出される弱音に頭を撫でながら答える
いい傾向だと思う。トムはストレスを自分で抱え込むとヴォルデモートみたいになっちゃうと思う
それで嬉しくなっちゃって思わずにこにこすると怪訝な顔で見られた
「…何がうれしいんだ？」
A「ん〜？トムが私を頼ってくれるのがうれしい」
「頼る？」
A「うん、こうして愚痴やら弱音やらを私に吐いてくれるのがうれしい。頼ってもらってるんだなとわかるの。だから嬉しい」
そういうと少し驚き
「情けなくはないのか？」
A「まさか！！むしろいいと思うよ」
そういうとまた少し泣きそうな顔になり私に抱き着いた
お疲れさま。いつでもまた頼ってね
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日向(プロフ) - ネロと仲良くなれることを願う (2022年10月29日 22時) (
レス) id: 8e35b9a1dd (このIDを非表示/違反報告)
朔々PANDA(プロフ) - 読んでてとても楽しくて 暫く熱中して読んでました！全裸待機で応援しながら待ってます！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page13 id: 3a7fd92cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年10月8日 14時
