守りたいもの ページ16
「....俺のすべてだよ」
A「え？」
少し自嘲気味に呟き席を立ちあがり『必要の部屋』からでる
その前にネロは私のところを一瞥すると今にも壊れそうな顔で
さみしそうに笑った
A「…ネロの、全て」
何があったのかなんて知らない
彼をそこまでさせた何かがある、わかることはそれだけ
でも、よかったかもしれない
彼もトムと、ヴォルデモートと一緒だ
誰かが一度しっかり向き合ってみたら何とかなるかもしれない
本当に狂っているんじゃないなら敵対する必要もないのでは！？
よし、お節介おばさんをネロにもするか！
まさか新しく出てきた課題にやる気満々になってしまったせいで本題をすっかり忘れてしまっていたのだ
「A、どこに行っていたんだ？探したんだぞ」
A「ッアアァアアァ”忘れてたぁ！！！」
『必要に部屋』からでて意気揚々とよ〜し早速明日かがんばるぞぉ〜っとウキウキして寮に戻ろうとしてたら
寮前でトムが待ち構えていた
私を見つけたとたん愛おしいといわんばかりの眼でみてきて近づいてきた
私の前で立ち止まると腰に手を回し抱きしめてきた
A「と、トム！近い近い近い！！」
「ん？これは…セイロンの紅茶か？」
髪を持ち上げ私の髪のにおいをかいできた
しかも紅茶当ててるぅぅううぅ
「何処で、誰とお茶会をしてきたんだ」
A「え、え〜っとぉ…」
「男と…なんて言わないよな？僕の気持ちを知っといて…。誘われてたりしたのか？」
やばい、ここでネロ君のこと話したらネロがやられる！！
ネロにお節介おばさんする前に全部終わっちゃうしトム闇落ちまっしぐらになっちゃう！！
こ、ここは…嘘はつけないし
A「な、内緒！！」
「…何？」
目を細められもはや蛇に睨まれた蛙状態
まさに蛇に睨まれているようなものなんだけど
A「そ、そこで…その、恋バナしてるの。わ、私こうやって恋愛感情を率直に向けられたの初めてだから…戸惑っちゃって。
相談乗ってもらってるんだけど、その現場と相手トムに教えちゃったら見られたとき変な感じじゃない！だから内緒なの」
嘘は言ってない
ネロとの話し合いがばれるのもよくないし、実際あれはもはや恋バナだし
嘘はついてないけど、どうだろうかと思いトムの目を見てみると
心底楽しそうに見つめてきた
「そうか、わかったよ。…ゆっくり待とうか」
そういって私の頬をサラッと撫でた
恥ずかしいけど、難は逃れた…か？
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日向(プロフ) - ネロと仲良くなれることを願う (2022年10月29日 22時) (
レス) id: 8e35b9a1dd (このIDを非表示/違反報告)
朔々PANDA(プロフ) - 読んでてとても楽しくて 暫く熱中して読んでました！全裸待機で応援しながら待ってます！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page13 id: 3a7fd92cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年10月8日 14時
