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ベルモットside
「……ベルモット」
「何かしら?」
バーボンに銃を突きつけたまま、睨むように見て驚いた。
彼は、今までに見たことの無いような、憂いを帯びた表情をしていたから。
「もし、あなたがコナンくんや蘭さんを大切に思うのと同じように、僕に彼女を守りたいという心があるとすれば、あなたはどうしますか?」
「…!」
バーボンは頭に突きつけられている銃を避けようともせず、私をしっかりと見つめた。
その目は、分かりにくい彼の表情の中で、唯一その言葉が演技ではないと、私に訴えるものだった。
「……彼女は裏切り者。彼らは一般人よ」
「一般人?蘭さんはともかく、コナンくんはそんなはずないでしょう?……この組織の存在を知った時点で、彼は消されるべき人物です」
手で銃の形を作り、彼は少年の写真にそれを突きつけた。
「ベルモット。交換条件といきましょうよ」
ーーー
ーー
その後もしばらく彼と話し、私は車を降りた。
この車に乗る前にはなかった、少しの苛立ちと共に。
「……あなた、最初からこのつもりだったのかしら」
「さあ、どうでしょうね」
彼のにこやかな笑顔は、私を迎えに来た時と変わらないように見える。
「でも、これであなたも、蘭さん達に関しては、安心していられるでしょう?」
「バーボン、それはあなたもでしょう。……全く、本当に嫌ね、あなた」
そう言い捨てて、少し乱暴に扉を閉めた。
うまく乗せられてしまったようね。
一体どこからが、彼の計画のうちだったのかしら。
私が彼に電話をした時から…、なんてことも、あの男なら、考えられなくはないわ。
「今回は、私の負けのようね」
ーーーーーー
『ベルモットの秘密』が、幼児化関係ではないことを前提に考えた話です。
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時雨(プロフ) - ロゼさん» こちらこそリクエストありがとうございました!楽しかったです。 (2019年4月2日 13時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - リウエスト書いて頂きありがとうございました。とても面白く出来上がっていて凄かったです。 (2019年4月2日 8時) (レス) id: 8878c6576c (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 匿名さん» 感想ありがとうございます。続きも書いてみましたので、楽しんでいただければとても嬉しいです!! (2019年3月29日 23時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 途中ではありますが読んでてすごくいい話で続きが楽しみです!リクエスト書いて頂き本当にありがとうございます! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 24edc1aa4d (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - loveharuma0927さん» なるほど…。学校行事は思いつきませんでした!二人とも普段通りを装いながら内心はしゃいでそうですね…!面白そうなご提案ありがとうございます!もっとニヤニヤして頂けるように頑張ります! (2019年3月26日 21時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年2月16日 8時