22話 ページ22
「頭、すげえ事になってるぞ」
「えっ」
Aは咄嗟に自分の髪の毛を触る。
今日は後ろにちんまりと結っていた。
先ほどまで馬には啄まれるようじゃれられていたせいか所々髪の毛が跳ね出ている。
間抜けな姿を晒した挙句隣を歩いてしまった。
Aはそそくさと解いて結い直す。
「名前は、ミィシェーレだったか」
リヴァイは視線を前に向けたまま問う。
「はい、A・ミィシェーレといいます」
それに返事は無かったが、リヴァイはちらりとAを一瞥する。
(この人、僕になんの用が…)
とAは疑問に思うが、一つだけ心当たりがあった。
(エルヴィン団長にでも頼まれたのかな)
と、調査兵団への誘いかと思った。兵科はもう決め、明後日には配置になるが、途中から兵団を変えることは不可能ではない。
「おい、先に言っておくが俺はお前を調査兵団に勧誘しに来たんじゃねえぞ」
「！……は、はい」
心のうちを見事に読まれ、少し恥ずかしくなった。
「で、では…自分に何の用が…」
「何の用だろうな」
「？」
訪ねてきた本人が分かっていないとは何事だ、とAは返答に困った。
「お前、白かったんだな」
「え」
「髪」
初めてリヴァイに会った時は巨人の血液を被っていたため、赤黒く、汚かったであろう。
「あの時は、巨人の血が…」
「そうだな、汚かった」
「………はい」
なにやらズバッと言われて少しショックを受ける。
「それに、目も随分と大人しい」
「？ 目、ですか…」
「あの時はもっと、生気を感じられたが？」
リヴァイは足を止めて振り返るとAを見詰めた。
気付けば人が歩ける程度に道ができた林の中にいた、周りにはほかの兵士はいない。
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塩キャラメル(プロフ) - やし野さん» すみません！全然大丈夫です！! (2019年2月19日 22時) (
レス) id: 1b9a60cb94 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - 塩キャラメルさん» その場のニュアンスで読んでいただけたら幸いです。無計画故の矛盾点が生じてしまい、申し訳ありません。詳しくは『Full 3』のお知らせにて記載しておりますので、宜しくお願いします。 (2019年2月12日 1時) (レス) id: da4ca0ab74 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - 塩キャラメルさん» 感想、ご指摘頂き感謝します、修正させて頂きました。本作品は制作途中で年代設定を変更しておりますので、正しくは100期卒業になります。また年代変更により今後も年齢、登場人物等の矛盾が複数発生していますが→ (2019年2月12日 1時) (レス) id: da4ca0ab74 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - 初めまして〜！とっても面白いです！何と言っても設定が凄く好みです！!こんな僕がご指摘と言ってはあれなんですが、訓練兵解散式の時、第100期?かな。。次の時に102期になってなせんか？ (2019年2月12日 0時) (レス) id: 1b9a60cb94 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - ののさん» 初めまして！ののさんコメントありがとうございます。嬉しいお言葉までいただけてとても感激です…！！続編の方も何卒よろしくお願いします(*^_^*) (2017年12月24日 10時) (レス) id: f0cd2ef672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やし野 | 作成日時：2017年12月17日 13時
