13話 ページ13
立体機動装置でぐんぐん前線に近付く。
「あの、僕はどう動けば」
飛びながら班員に声をかける。
「そうね、君には補佐に当たってもらおうかしら」
「分かりました、えっと…」
「ペトラよ」
「よろしくお願いします、ペトラさん」
「よろしく、ミィシェーレ…くん？」
「はい、くんです」
「ふふ、あってて良かった」
とても優しそうな女性。
調査兵団に女性がいる事がAは不思議に感じた。
「前方に5m、10ｍ級の巨人、俺は10ｍを仕留める、お前達は5mをやれ」
前を飛んでいたリヴァイが指示を出す。
班員全員が声を揃えて了解と言うと5ｍの方へと向かう。Aは言いそびれたがペトラたちの方へとついて行く。
班員の動きは早く、その連携であっという間に仕留めてしまった。
Aは感動でもしたのか、ぽかんとそれを見つめた。
後ろからズドンと音がすると、先程までいた10ｍ級が壁に倒れ掛かっていた。
うなじあたりにはリヴァイが立っている。
(これが…調査兵団)
先程から見かけていた駐屯兵よりも動きが機敏で、頼もしい。
う、ああああ！やめてくれえええ！
左側から微かに兵士の叫ぶ声が聞こえた、目を凝らすとかなり遠くで足を巨人に掴まれた直後だろうかずるずると手の長い巨人に屋根を引きずられているのが見えた。
Aは咄嗟に立体機動装置で向かった。
「あ、おい！訓練兵！どこに行くんだ！」
「えっ！ちょっと、ミィシェーレくん！？」
ペトラさんと金髪の男性が声をかける。リヴァイ班の者達は叫び声に気付かなかったのかAの行動に驚き声をかける。しかしその先で起きている事に気付くとすぐにこちらに向かって来てくれた。
Aはガスを強く吹かせる。
もう口を開いて兵士を齧ろうとしている。
(うなじの方に回ってる暇はない)
Aはぐっと操作装置を握り直す。
(巨人の腕は細い、手首を……！)
すぱん
間に合え！と心中で言いながら剣を振るうと見事に手首を切った。
「っぅ……！」
輪切りにしようと腕を無理やり曲げたせいか、肘の関節が痛んだ。
掴まれていた兵士は運良くまだ屋根の上に落ちた。少し背を打つぐらいだろう。
近付いた勢いでAは巨人の両目を歯で横に切込みを入れる。巨人はアアァァと叫びながら目を抑える、手のない腕はふらふらと宙をさ迷ってた。
体勢を立て直してうなじを狙おうとワイヤを壁に刺す。しかしAより早くに来たリヴァイによってうなじが削がれた。
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塩キャラメル(プロフ) - やし野さん» すみません！全然大丈夫です！! (2019年2月19日 22時) (
レス) id: 1b9a60cb94 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - 塩キャラメルさん» その場のニュアンスで読んでいただけたら幸いです。無計画故の矛盾点が生じてしまい、申し訳ありません。詳しくは『Full 3』のお知らせにて記載しておりますので、宜しくお願いします。 (2019年2月12日 1時) (レス) id: da4ca0ab74 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - 塩キャラメルさん» 感想、ご指摘頂き感謝します、修正させて頂きました。本作品は制作途中で年代設定を変更しておりますので、正しくは100期卒業になります。また年代変更により今後も年齢、登場人物等の矛盾が複数発生していますが→ (2019年2月12日 1時) (レス) id: da4ca0ab74 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - 初めまして〜！とっても面白いです！何と言っても設定が凄く好みです！!こんな僕がご指摘と言ってはあれなんですが、訓練兵解散式の時、第100期?かな。。次の時に102期になってなせんか？ (2019年2月12日 0時) (レス) id: 1b9a60cb94 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - ののさん» 初めまして！ののさんコメントありがとうございます。嬉しいお言葉までいただけてとても感激です…！！続編の方も何卒よろしくお願いします(*^_^*) (2017年12月24日 10時) (レス) id: f0cd2ef672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やし野 | 作成日時：2017年12月17日 13時
