▼ 俺のなので ページ18
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「ねえ、ちょっといい?」
『はい、今行きます!』
少し遠くから少し年上ぐらいの、お兄さんたちに呼ばれてそっちに駆け寄る。
遊佐くんはもちろん女の子たちの対応中である。
「ねえ、お姉さん。俺たちに連絡先教えてよ」
『えっ、?遊佐くんのですか?遊佐くんならそういうのはお断りしてるみたいですよ』
お兄さんたちは一瞬ポカンとして大声で笑い出した。
「男の方じゃなくてお姉さんの連絡先だよ。やっぱかわいいじゃん、大当たりだぜ」
え⋯、まさかの私か。
けどこういうのってどうしたらいいのかな。
遊佐くんはどうやって断ってるんだろ。
『えっと、そういうのは私もお断りしていると言うか⋯。』
「いいじゃんいいじゃん。交換しても誰も損しないでしょ?」
そう言って手首を掴んで腰に手を回される
ちょっとお母さんの彼氏みたいな態度でヤダな⋯。
だけどお客さんだし、振り払う事も強く断る事もできなかった。
店内も少しザワついてきてる。どうしよ⋯
遊佐said
お客さんたちの対応をしていると、その中の1人が「あれ、ちょっとヤバくない?」と後方に指をさして。
お客さんたちが指先に目線を向けるのにつられて俺も振り返る。
目線の先ではAが、少し年上くらいの男たちに絡まれていた。
なんとか作り笑いでかわそうとしているけれど、その中の1人に手首を捕まれて抱き寄せられて。
「⋯⋯少しすみません。」
対応中のお客さんにペコッと頭を下げて席を離れる。
誰も俺の行動を
「⋯⋯⋯お客様、何か御用なら僕がお聞きしますが」
「はぁ?お前じゃなくてそのお姉さんにこっちは用があるんだよ」
ね?とAの顔を覗き込んで笑みを向ける客にAは困ったように目線を逸らす。
苛立った様子でAの手首を掴み上げる客。Aの顔が痛みに歪む。
面倒ごとは御免だ。仕方なく後ろからAの肩を抱き寄せ客から距離を取らせる。
「Aは、俺のなので。」
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推しが尊い国民☆(プロフ) - アオのハコだぁぁぁ!という気持ちでいっぱいなのと、すっごい甘酸っぱい!!!!青春だー!!!という気持ちでいっぱいです!ハマりました!!!!応援させてください! (1月6日 12時) (レス) @page49 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
ねいる - たむきちさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しい限りです!頑張ります! (2022年8月23日 11時) (レス) id: 02a126947b (このIDを非表示/違反報告)
たむきち - 初めまして!アオのハコの夢小説が少ないなーと思って見てみたらねいる様の夢小説を見てどっぷりハマってしまいました!これからも頑張ってください💪 (2022年8月15日 10時) (レス) id: f8dacf2831 (このIDを非表示/違反報告)
ねいる - ほんずきさん» コメントありがとうございます!私も読み切りの時から好きで連載が始まったってことで夢小説を作らせていただきました笑 応援ありがとうございます、頑張ります!! (2022年7月24日 12時) (レス) @page9 id: 731a6b3855 (このIDを非表示/違反報告)
ねいる - 水飴さん» コメントありがとうございます!私も水飴さんの作品読ませていただきました!弓道部って違う部活なのに大喜千夏と上手く絡ませてるのすごいですね!私楽しようと無理やり女バド作ったのに……笑 こちらこそ更新楽しみにしてますね! (2022年7月24日 12時) (レス) id: 731a6b3855 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねいる | 作成日時:2021年9月1日 17時