▼ バイト ページ14
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『奢ってもらっちゃってすみません。ありがとうございました』
ご飯を食べて私たちはファミレスを出てきていた。
せめてもと、手持ちの2円を1円ずつ先輩に渡すと爆笑された。
「12時まであと2時間もあるけどどうすんの?」
確かにまだ半分しか時間は潰れていない。
『さっき友だちに連絡したので友だちの家で遊んできます。本当にありがとうございました。』
急な連絡にも整骨院から帰ってきていた雛は即オッケーしてくれた。
今日は雛の両親も出かけてて、暇だったらしい。
私は先輩たちと別れて雛の家で遊んだ。
お菓子を食べたり、ゲームをしたり、クラスメートの恋バナや噂話で盛り上がったり。
「そう言えばこのお菓子コンビニで買ったんだけどね、店員さんが隣のクラスの田中くんでビックリしちゃった。バイトしてたんだね〜」
雛の何気なさそうに言った言葉にハッとした。
そうだ。お母さんにお金を貰わなくても自分で働けばいいんだ!
それなら晩ごはん抜きも無くなるだろうし…!
さすがに高校生にもなってお小遣い0はヤバイ。
なんでこれまで気づかなかったんだろ。
私はバイトを始めることを決めた。
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12時も過ぎてやっと家に戻ると、置きっぱなしの食器に脱ぎ散らかされた洋服。
付きっぱなしのテレビに、グラスから溢れたワイン。
優斗と呼ばれていたあの人は楽しむだけ楽しんで帰って行ったらしかった。
私は散らかった物を片付けて、ソファーで寝ていた母を起こして寝室に移動させる。
洗い物、洗濯、掃除を済ませて、やっとのことで私はスマホに目を落とした。
バイト、探さなきゃ。
友達に見つかるのもイヤだから出来るだけ遠い所で部活にはちゃんと出たいから夕方から働けるところ…。
私は検索結果の2つのバイトに目をつけた。
1つは電車で30分ぐらい離れたカフェ。
最近出来たばかりで、キッチンもホールも出来る人を探してるらしい。
2つ目は深夜営業のオシャレなレストラン。
カフェの時間とは被んないし、時給が高い。
よし、この2つに決めよう。
明日に面接出来るように予約して、ベッドにダイブする。
そのまま私は眠りについた。
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推しが尊い国民☆(プロフ) - アオのハコだぁぁぁ!という気持ちでいっぱいなのと、すっごい甘酸っぱい!!!!青春だー!!!という気持ちでいっぱいです!ハマりました!!!!応援させてください! (1月6日 12時) (レス) @page49 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
ねいる - たむきちさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しい限りです!頑張ります! (2022年8月23日 11時) (レス) id: 02a126947b (このIDを非表示/違反報告)
たむきち - 初めまして!アオのハコの夢小説が少ないなーと思って見てみたらねいる様の夢小説を見てどっぷりハマってしまいました!これからも頑張ってください💪 (2022年8月15日 10時) (レス) id: f8dacf2831 (このIDを非表示/違反報告)
ねいる - ほんずきさん» コメントありがとうございます!私も読み切りの時から好きで連載が始まったってことで夢小説を作らせていただきました笑 応援ありがとうございます、頑張ります!! (2022年7月24日 12時) (レス) @page9 id: 731a6b3855 (このIDを非表示/違反報告)
ねいる - 水飴さん» コメントありがとうございます!私も水飴さんの作品読ませていただきました!弓道部って違う部活なのに大喜千夏と上手く絡ませてるのすごいですね!私楽しようと無理やり女バド作ったのに……笑 こちらこそ更新楽しみにしてますね! (2022年7月24日 12時) (レス) id: 731a6b3855 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねいる | 作成日時:2021年9月1日 17時