とりあえず戦国でやってく

3.待ってても来ませんでした ページ4

「こっちから向かいます、どうせ家でしょう？」

この言葉を聞いてから早1時間がたとうとしていた。彼女の家からここまでおよそ20分もあれば来れるはずだ。20分程前に一度電話をかけてみた。しかし、相手が電話に出ることは無かった。あまりにも遅すぎる、一体何があったのか…妙だと思いつつも、彼女の到着をじっと待っていた。しかし、やはり彼女は一向に姿を現さない。
「何かあった…？」

頭に浮かび、気づいたら声に出していた。しかし、すぐに自分の考えを否定する様に首を振る。そうだ、彼女に限ってそんなことは無いのだ。そう考えることで頭によぎる不安を消そうとしたが、やはり少し引っかかっていた。
「創は正直どうでもいいけど汐良は困りますね…」
一番の話し相手が消えることは自分にとっても不都合であった。そしてついに、
「見に行きますか…」
と呟いて、お気に入りの布団を抜け出した。

4.とりあえず状況把握から始めました→←〃

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