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「創くんが消えました」
簡潔にそう答えた。少し会話に間があく。どうやら考えている様だった。彼女は返答をじっと待つ。
「探しに行くんですか、馬鹿みたいに行き先もわからないまま」
相手はもう状況を理解した様だった。
「行く…つもりです。とにかく、動かなければ何も得られないと思いまして…」
途方も無いことはよくわかっていた。しかし、動かずにはいられなかった。
「…わかりました。今どこですか?合流しましょう話はそれからです」
意外な返答だった。珍しく相手が乗り気になったのだ。
「こっちから向かいます、どうせ家でしょう?」
そう言って彼女は電話を切った。必要最低限の金銭、スマホ、メモ帳をバックに入れ、自転車に乗り込もうとした…その時だった。一瞬、視界が大きく揺れ、意識が飛んだ。体から力が抜ける。彼女は咄嗟に自転車に掴まろうとした。…しかし、手を伸ばした先に自転車は無かった。そのまま地面に倒れこむ。しかし、不思議と痛く無かった。何かクッションが下に敷かれた感触だった。パッと目を開けた彼女は、自分以外の異変に気付いた。彼女が立っていたのは…何も無い草原だった。
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あお(プロフ) - 優凪 虎兎未さん» コメントありがとうございます!!自分の思いついた時に更新しているので不定期となりますが、できる限り更新していきたいと思います。そして、ご指摘ありがとうございます。読みやすくなるよう改善していきたいと思います。これからもお読みいただければ幸いです。 (2017年11月12日 6時) (レス) id: 62b53444e0 (このIDを非表示/違反報告)
優凪 虎兎未(プロフ) - 続きが気になります!無理をなさらないように、頑張ってください。 改行すると、読みやすくなると思います。(なんか上からですみません……) (2017年11月11日 21時) (レス) id: 0bd60f50bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - パラレルワールドwwww (2017年10月4日 20時) (レス) id: 2309341a36 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 熱血漢(女)←って………(笑) (2017年8月3日 1時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あお | 作成日時:2017年4月8日 17時