みのむし ページ14
「う〜…おねちゃ…」
「んんっ…なぁに…小雪…」
どうやら眠れないらしい
ん〜…
「しょうがないなぁ…散歩行こっか…」
「うん!」
シーッと人差し指を唇に当て、静かにするように言う
そうすると小雪もシーッと真似をする
こっそり銀髪達を起こさないように外へ出る
「言い眺めだなぁ
馬鹿が空を飛んでる」
「あァ言い眺めだ。馬鹿が見下ろせる」
そこには木からつるされてる紫髪とそれを眺めてるロン毛がいた
「小雪、見ちゃだめだよ」
「失礼な奴だな。テメェ」
「っつーか小雪と寺子屋に居たやつじゃねぇか」
と、その時隣から声が聞こえる
「おにーちゃんだぁれ?」
「……」
黙ってこちらを軽く睨む紫髪
「何かやったの」
直球に聞くと二人とも気まずそうに目を逸らす
松下村塾の悪い噂がこの家族の耳にでも入ったか
「何言われたか知らないけど。明日もちゃんとおいでよ。銀時にいわれたんでしょ。」
「!お前…」
「ま、どうでもいいか」
「小雪、帰…小雪?!」
小雪を連れて帰ろうと思い、小雪の方を見ると居らず、代わりに石垣にのぼり男と目線を合わせていた
「んだこのガキ」
そう言われると小雪はふふんと笑って
「よしよし。いーこ。いーこ」
「なっ…!」
「ふ…っく…っ」
男の頭を撫でるその姿に笑いを堪えようとするが堪えきれない私と黒髪
「テメェ…後で覚えとけよ。」
「私より強くなってから言え」
そんな言い合いをし、小雪を連れて帰った
「お姉ちゃん!」
「ん?」
「あのおにーちゃんみの虫さんみたいだね!」
「ふふっ、そうだね。ふっ…く…みの虫…」
「だ、そうだ。みのむし」
「あいつら…(イラッ」
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2018年9月15日 21時