一週間 ページ11
「ん…」
目を開けると家ではない…どこか
ハッ
もしかして誘拐された?！
そう思いバッと起き上がるが微かに聞き覚えのある人間と小雪の声が聞こえる
あぁ…あの男の家か…
そう思いながらも部屋を出る
何故わざわざ助けたのか分からない。
自分は私に殺されかけたというのに…
パタン
襖を閉め、部屋を出る
とりあえず小雪は何処だろ…
危害加えられてないかな…
そう思いながらも厠の前を通り掛かると紫色の髪の男がいた
「ねえ」
通りすがりに引き留めると不機嫌そうにしながらも振り返ってくれた
「小さい女の子しらない？」
そう聞くと
「小雪のことか？」
と返事が来た
なんで名前知ってるんだろう…
そう思うがすぐ理解する
はぁ…自分で言ったのか…
「あいつなら向こうにある道場にいる。」
それだけ言って道場とやらの方へいった
慌てて追い掛けるとそこには小雪だけでなく、人間達もいた
入り口で立ち止まると男は
「中入らねぇのか？」
ときいてきたのでコクリと頷くと不思議そうにそのまま中に入っていった
小雪の五感…
人間と同じくらいになってるのかも…
前までは私が来たら速攻気づいてたし…
ボーッとしながらそんな事を思っているとやっと小雪達も気づいたようでちかづいてきた
「おねえちゃん！」
「やっと起きたんですね。良かった…」
やっと？
何日寝てたんだろ
「おねえちゃんね…一週間も寝てたんだよ！」
一週間…
私も体鈍ったのかなぁ…
自分に呆れていると
「皆さんに挨拶をしましょうか」
と人間が言ったので
「しない。人間なんかと仲良くする気ないし」
お互いバチバチと火花を散らす
と、人間が諦めたようで
「はぁ…」
とため息をついたので
クルリと回転し、外へ出ようとすると
後ろから抱きしめられた
「……………小雪、どうしたの？」
そう聞くと涙目でこちらを見上げ
「おねえちゃん…言っちゃうの…？」
…………………
「はぁ…仕方ないなぁ…」
そんなこんなで一日が過ぎた(((雑
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2018年9月15日 21時
