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いや、声だけではない足音も。



多分…五人、六人くらいか?



「……行ってみましょう」



「は?!っておい!松陽!」









さっさと声のするほうへ行く松陽を追い掛ける



するとそこには五人の男の死体があった



「うわっ…なんだこれ?!」



どれも狼…?狐…?に噛まれたような跡がある




その内の一人は跡形もなくなりかけている




驚いている俺をおいて先に進む松陽


 
慌てて死体を踏まないように気をつけながら松陽の方へ近づく




「おい。松陽!あんまり先行くとあぶ…」



危ねェぞ



そう言おうとする前にある物を見て言葉を失った



「きつ…ね?」



そうこちらをじっと見ている白い狐がいたのだ



なんとなく神秘的な狐




「はい。化け物というのはこの子の事でしょうね」



ピクッと化け物という言葉に反応する狐



「大丈夫ですよ。何もしませんから」



松陽がそういう



しかしその子狐の目には怯えしかない



大丈夫大丈夫と繰り返す松陽に心を許し始めたのか



松陽の手と顔を交互に見ながら少しずつ近付いてくる狐



ゆっくりと少しずつ……確実に近付いてくる



だがあと少しで伸ばした松陽の手に触れると言うところで…

妹想い→←化けもの



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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2018年9月15日 21時

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