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HIRO「これはAにとっちゃキツい記事だよなぁ」


A「誰がこんな…」


HIRO「うん それがね、その記事書いた人がAに会いたいって来てるんだけど…」


壱馬「そんなん会わせるわけないじゃないですか」



HIROさんの言葉に俺は立ち上がって机を強く叩いていた。

だけどその手にAの手が重ねられ、俺はAの方を振り返った。



A「壱馬、いいの…私会います」


壱馬「…A」


A「その代わり、壱馬ずっと隣にいて…私の手離さないで…」



無理しているのは分かった。

でも、Aが会うって決めたのであればそれを俺は邪魔したくなかった。

俺が隣にいるから大丈夫だって、もしそう思ってくれているのなら嬉しい。



HIRO「じゃあ、連れてくるね」



そう言って出ていったHIROさんに違和感を覚えたんだ。

わざわざHIROさんが呼びに行かなくてもいいはずなのにって、その理由はすぐに分からされる。



A「うそ…なんで…」



それから少ししてHIROさんと一緒に記者らしきスーツの男と、派手な服の女性がやってきた。

その2人を見た瞬間にAの顔が青ざめるのが分かった。


俺と繋いだ手にも力が篭もる。



HIRO「入るぞ」


A「帰ってください」



その人たちが入ってきた瞬間にAが険しい表情で言った。

それには流石のHIROさんも驚いた様子だった。



HIRO「…A」


A「もう二度と顔見せないでって言いましたよね?
まさかこんなことするなんて思いませんでした」



彼女からは聞いたこともないくらい冷たい声。

俺はそこで漸く女性の顔を正面から見て、背筋が伸びる。



その人は日本で知らない人はいないくらいの超大物歌手。

不倫報道で歌手活動は途切れたものの、その人の曲は今も多くの人の心を掴んでいる。









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KK - 昨日、今日で全て読んでしまいました!ついついハマってしまう物語で凄く続きが気になってしまいました。色々と大変かとは思いますが続きの更新楽しみにしてます。 (2021年2月23日 17時) (レス) id: 327e744779 (このIDを非表示/違反報告)
ANAPON(プロフ) - 理香さん» 理香様、ありがとうございます!そのお言葉が励みになります! (2020年12月3日 21時) (レス) id: 764df54ed6 (このIDを非表示/違反報告)
理香(プロフ) - 初めまして!凄く良い話でしたので一気に読んでしまいました。続きが楽しみです。 (2020年12月3日 11時) (レス) id: cc5fb30d6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ANAPON | 作成日時:2020年11月26日 22時

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