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-壱馬 side-
年明け早々､俺らはライブに向けてリハ三昧なため今日も朝からスタジオに集まる。
だけど､今日はいつもと事務所の雰囲気が違かった。
どこかピリピリとしていて､何かあったのか走り回るスタッフさんもいる。
少しの不安を抱きながらランペが使っているリハ室に入ると既にメンバーが殆どいた。
壱馬｢お疲れ様です｣
陣｢壱馬､ニュース見たか？｣
俺が入るとメンバーが険しい表情を俺に向けてくる。
俺の中で不安がドンドン大きくなっていくのを感じた。
壱馬｢なんのっすか？｣
力矢｢落ち着いて聞いて…｣
ゆっくりと話してくれた力矢さんの言葉にそれでも俺は落ち着いていることなんて出来なかった。
リハ室を飛び出して､Aがいるであろう会議室を探す。
ガラス張りで中が見える会議室なためすぐにAは見つかった。
会議室の中から俺に気づいた亜知さんが手招きで呼んでくれたから､そっと会議室に入った。
A｢壱馬…なんで…｣
壱馬｢あんなん聞いて放っておけるわけないやろ…｣
A｢…だよね､幻滅したよね｣
こんなに落ち込むAを見るのは久しぶりだった。
俺は隣の椅子に座って黙ってAの手を握っててやることしかできない。
今回の記事は熱愛報道なんかよりもAにとってはキツいものだった。
―AA 両親はW不倫のお騒がせ有名人
こんなもの悪意以外の何があるって言うんだ。
こんな記事を出して誰が喜ぶ､何のためにAを傷つける。
両親が不倫をしていたことは勿論､業界の人間だったことも言わなかったAはそれだけ親のことが憎かったんだろう。
自分の力だけでここまでやってきたのに､それを崩されるような記事。
亜知｢A､HIROさん来たわよ｣
そう声をかけた後､亜知さんが会議室の扉を開けに行く。
俺はここに居ていいのか分からなくて立ち上がってHIROさんに礼をすると､それでも繋がれたままの俺らの手を見てHIROさんが｢座ってていいよ｣と言ってくださった。
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KK - 昨日、今日で全て読んでしまいました！ついついハマってしまう物語で凄く続きが気になってしまいました。色々と大変かとは思いますが続きの更新楽しみにしてます。 (2021年2月23日 17時) (
レス) id: 327e744779 (このIDを非表示/違反報告)
ANAPON(プロフ) - 理香さん» 理香様､ありがとうございます！そのお言葉が励みになります！ (2020年12月3日 21時) (レス) id: 764df54ed6 (このIDを非表示/違反報告)
理香(プロフ) - 初めまして！凄く良い話でしたので一気に読んでしまいました。続きが楽しみです。 (2020年12月3日 11時) (レス) id: cc5fb30d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ANAPON | 作成日時：2020年11月26日 22時
