殉職した公安警察は今もどこかで生きている

参 ページ4

――――――……なんで、こうなったぁぁぁ！！！


何が起こったかというと、今日の戦闘訓練において安室さんとペアを組むことになってしまったのだ。教官によって。





『教官！ なんで私があむ、っじゃなくて降谷さんとペアにしたんですか！？』


「だって、お前女子の中で一番強いし、降谷だと妥当だろ？」


『何がですか！？ 変えてくださいよ！！』


「あー、もうつべこべ言うな。ほら、さっさと戻って降谷と戦闘訓練に励め」





……あぁ、もう！ 関わらないって決めたばかりだったのに。なんで行き成りこんなことに！


だってって何だ。何が妥当だ。そりゃ女子の中で私は強すぎる方だ。元現役警察舐めんな！





不満タラタラに降谷さんのもとに向かうと、なぜか少し嬉しそうな表情をして、「よろしく」と言ってきた。





『よ、よろしくお願いします。えっと……』


「降谷です。降谷零。呼び捨てで構いませんよ」


『(知ってます。本名はがっつり知ってます。え、てか本当に呼び捨てしてもいいんですか？ めっちゃ嬉しいんですけど。あ、でも出来ないかも)あ、私は前田Aです。呼び方は……何でもいいですよ』


「そうか。……じゃあA、どっちが犯人役します？」





説明しよう。今回の戦闘訓練は、組んだペア同士で警察と犯人側に分かれ、抵抗してくる犯人を征圧するというものだ。


……てか、行き成り呼び捨てって……。


『うーん、私はどっちでもいいですけど……。じゃんけんで決めます？』









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結果：私が負けた(犯人役)


……言いだしっぺって、大体負けるんですよね。知ってた。

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