Episode 1-奇病児- ページ4
ここは××県××市の奇病棟。
この物語は、この奇病棟から始まる。
***
ーまぜ太sideー
今日も、ずっと明るい。
``暗い、、を体験したのは、いつの日だっけ。
そんなことを思いながら、俺は目を開ける。
目を閉じても部屋が明るすぎて、ぜんっぜん明るい。
…って…
Mz「こんなこと考えても、意味ないか…w」
そう呟いた。だって、治らないから。どうしようもない。
治療法も知らないし、だいたいこの施設…研究所にいる限り無理だから。
春だって、3年ほど見ていない。月も見ていない。
…本当に、『奇病』に苦しむのはもう嫌だッ…
そう思ったとき、部屋の扉があいた。
「No.0520、実験の時間だ」
Mz「わかりました。父さん。」
父さん…と言っても、偽物だけど。
ここの奇病棟の決まりで、研究員の事を「親扱い」しろということで、
自分についている研究員の事を「父さん」、「母さん」と呼ぶ。
俺には男がついているから、「父さん」と言っている。
そして、俺の名前。
俺には名前がついていない。
…といっても、本当はある。でも、ここでは呼べない。
ここは「奇病棟」のふりをした「研究所」。
俺ら…「奇病児」は実験体だから、名前がナンバー呼びになっている。
そして…俺が今向かっているのが実験室。
この奇病棟には、3種類の奇病児がいる。
一つが「戦闘児」。
戦闘児とは、いつどんなことが起こっても戦えるようにするためにいる。
その分野に入るのは、奇病が戦闘系か、運動神経がバカ程ある子だ。
二つが「研究児」。
研究児とは、そのままの意味。
人間がどのくらい毒に耐えれるのかなど、そういう実験をさせられる。
もちろん、これで死んでしまう子もいる。
だから、もともと体に免疫があったりする子がここに選ばれる。
三つが「普通児」。
これもそのまんまの意味。
戦闘系の奇病もないし、運動神経もそんなよくない。
免疫も全然ないし、そういう奇病じゃない子たちが入るところ。
だから、この子たちにとっては「研究所」ではなく、本当の「病院」みたいな感じ。
そこで奇病が完治するまで住み、治ったら出れる。そういう感じ。
その中で俺は、「研究児」に入る。
奇病も別にそういう感じではない。
『暗凍病』と『春眠病』だから。(詳しくは奇病紹介をチェック!!)
ただ、結構免疫があると発覚して、今に至る。
…本当、不平等だよね。
そんなことを思っていると、実験室についた。
研「はいれ」
Mz「…はい」
あ〜あ、また地獄が始まるのか。
そう思いながら俺はしぶしぶと中に入った。
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らくがん* - はい!これからも見ていきますよ!(((o(*゚▽゚*)o)))ワクワク (2月19日 17時) (レス) id: 9e395d752b (このIDを非表示/違反報告)
yuyu📢💚@占ツクで活動中! - らくがん*さん» ありがとうございます!ぼちぼちの投稿になりますが、これからも応援よろしくお願いします! (2月18日 12時) (レス) @page31 id: 4772fdfbf8 (このIDを非表示/違反報告)
らくがん* - ありがとうござます!!Yuyuさんの作品をこれからも見ていきます!シャピ(`^’)⚪︎ (2月8日 20時) (レス) @page31 id: 9e395d752b (このIDを非表示/違反報告)
yuyu💭□🖌@占ツクで活動中! - らくがん*さん» 初コメありがとうございます!そうですね!ずっと待っていたので、嬉しいです!! (2月3日 20時) (レス) @page30 id: 733a68748c (このIDを非表示/違反報告)
らくがん* - 初コメです!ななじぇる戻って来て良かったですよね!(((o(*゚▽゚*)o)) (2月3日 18時) (レス) @page31 id: 9e395d752b (このIDを非表示/違反報告)
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