病弱カレシ。

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「おえっ！ゔ…！？」

急に聞こえた、シュウじゃない嗚咽。

見ると、タキくんが、両手で口を抑え、その指の間からは吐瀉物が漏れている。

慌ててタキくんの口元にビニール袋をあてがうと、タキくんはゆっくりと、苦しそうに、そこに吐き戻し始めた。

「っげ、ぅえぇえっ！げほっ！おえっ！ぅげーーーーー！ぅぉえぇええぇえ！げぇええっ！」

なっちゃんが、背中をさすってあげて、私はシュウをベッドに寝かせる。

アキラくんはシュウの吐いたモノを片付けてくれて、ミユちゃんは先生に今日は私たちの班は全員欠席させてほしいと掛け合いに行った。

「ごめん、タキ。見て、気持ちいいモノじゃないのに。わかってても、止められないんだ。」

「っえ…っは、はぁ…や、大丈夫。俺こそ、悪かった。」

私はもらいゲロしたことないからわからないけど、なる人はなるんだね。

次からは、タキくんのことも気をつけてあげないとね。

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