カレシとカノジョ ページ2
「ねぇ、春野くんは、何部に入るの?」
「サッカー部。宮坂は?」
「私もサッカー部!」
「え、なに。宮坂って男だったの!?」
「ちっがーう!マネージャーとして!」
この会話がきっかけで、私たちは同じサッカー部に入部した。
そして、初めての練習の後。
部員がみんな帰った部室に、春野くんの姿があった。
「春野くん…?」
「ってえ…うぅっ…」
え?これ、って…やばいやつ??
「春野くん!?大丈夫!?」
「み、やさか…ぁ?お、なか…い、たい…は、きそ…」
そう、苦しそうに訴える春野くんに、私は何故か好奇心を覚えた。
「と、とにかく!流し場、行こう!」
トイレまではたぶん歩けないだろうから、部室を出てすぐの流し場で吐かせることにした。
私に掴まって、フラフラしながらもやっとの思いで立っている春野くんを引きずって、流し場まで連れていく。
流し場に着くと、すぐにその場に座り込んで胃の中のモノを吐き出した。
「っ!…うえええええっ!おえええええっ!ゲホゲホっ!は、ぁ…うげーーーーー!」
「大丈夫?」
ずっと背中をさすり続けて、やっと嘔吐が治まった頃に声をかけると、力なく首を振る。
「お腹…いたい…」
その場にうずくまって、唸り始める春野くんを、なんとかなだめ透かして部室まで運んだ。
そして。
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苺 - 本当に面白いです!シュウがタイプで(←そんな話聞いてない)嬉しいです!更新頑張ってください!待ってます! (2018年11月16日 19時) (レス) id: 26ec7aacd9 (このIDを非表示/違反報告)
るるくるギアス(プロフ) - シュウみたいな奴いればいいのに(´・-・`) (2018年3月13日 20時) (レス) id: 84568acca9 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - とっても面白くて楽しみにしてます!投稿待ってます!! (2016年3月10日 16時) (レス) id: 1ad5c097d8 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 大好物*\(^o^)/*ごちそうさま( ^ω^ ) (2015年12月26日 17時) (レス) id: 5a2420e755 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 大好物!ごちそうさま( ^ω^ ) (2015年12月26日 17時) (レス) id: 244f94dedd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゅぃ | 作成日時:2015年9月9日 21時