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「やっぱり、私が憧れてた田中くんと、全然変わってない」
いきなりの言葉に驚いたのか、飲みかけたビールを吹き出しそうになる田中くんに、笑いながらおしぼりを渡した。
「みんなに優しくて、人気者で、私なんかよりずっと遠い存在だと思ってた」
圭「それは、俺のほうだよ」
「え？」
圭「深田は、俺のことなんか眼中にないと思ってた」
「そんなこと」
圭「俺も絵が上手かったら話出来たのにな、って当時すんげぇ悩んでたし」
あの人気者だった田中くんが、私のこと
そんな風には思ってくれてたなんて全然知らなかった。
「ウ、ソ」
圭「じゃねえよ？ホント」
「信じられない」
圭「じゃあ当時、お互い気づいてないだけで両思いだったのかも」
「え？」
圭「そういうことじゃない？」
そう言って見つめる田中くんの目は優しくて
どこか色っぽくて、思わず目を逸らした。
「そういうこと、かな」
圭「当時の俺に教えてあげたいわ。絵がヘタでも関係ねぇ！話しかけろ！って(笑)」
「私も、当時の私に教えてあげたい。たぶん、信じてもらえないけど」
圭「まぁ、当時の片想いもある意味、青春だな」
「こんな話できるなんて、大人になったね」
圭「確かに」
そう言って、田中くんはビールを飲み干した。
圭「じゃあさ、」
「ん？」
圭「今の深田の」
「………」
圭「好きな人になれる可能性は、ある？」
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田中くんは、私を横目で見つめる
目を逸らすことが出来ないくらい吸い込まれそうなのに
頭の片隅に、思い浮かぶのは
なぜか、大野くんの顔
圭「もし、俺にもチャンスがあるなら、また会ってほしい」
「………」
圭「当時の俺みたいに、後悔したくないし」
憧れだった田中くんは、昔の私にも
今の私にも信じられない言葉を言ってくれる。
「前向きに考えます」
と言うと、
圭「じゃあ、良きご報告を頂けるよう、精進します」って
優しく微笑んだ。
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こんなに嬉しいことはないはずなのに
心に何かが引っかかる原因を
閉じ込めるように、最後の一口を飲み込んだ。
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キル・ハーヴェイ(プロフ) - yonnさん» そうなんですよ、本名いれちゃってるんで(笑)いえいえ、逆に面白いので！楽しませていただきます♪ (2019年2月11日 20時) (
レス) id: ce04af8a29 (このIDを非表示/違反報告)
yonn(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» コメントありがとうございます(;_;)！嬉しい限りです！あ、確かにあの方のお名前になる可能性が…（笑）すみませんm(_ _)mこれからもお楽しみ頂けたら幸せです(T_T) (2019年2月11日 19時) (レス) id: f6be40d530 (このIDを非表示/違反報告)
yonn(プロフ) - まっきぃさん» まっきぃさん！新作にも来ていただき嬉しいです！ハチミツイロとは少し違うドキドキを味わって頂けるように頑張ります！またいつでも遊びにきてください☆彡.。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: f6be40d530 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ(プロフ) - 優しい感じのお話で、続きが楽しみです♪ 下の名前入れてふつうに読んでたらある有名人の名前になっちゃってちょっとびっくり笑 更新楽しみにしてます！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: ce04af8a29 (このIDを非表示/違反報告)
まっきぃ(プロフ) - ハチミツイロ大好きなお話です！それの大野さんのお話なんてー！！嬉しいです(≧▽≦) (2019年2月10日 22時) (レス) id: cc514bee80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yonn
| 作成日時：2019年2月10日 21時
