_女帝Ｘ_【TWST】 (ページ3)

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プロローグ１　ユウページ3

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ユウside

ここは…どこだろうか

夢じゃない、俺はいつも夢では【夢】と思えない体質だ

でも、眠っているように、目の前は真っ暗で何も聞こえなくて
まるで狭い何か閉じ込められているようで

ああ、やっと、分かった

俺、【死んだんだ】

確か家で首を吊って…と、思い出す

生きているのが嫌になって、お父さんにごめんって思う暇もなく、忙しなく逝って…
ああ、もう少し考えて死ぬべきだった
遺書も残しておくべきだった

そう思い、身動ぐ

でも、それは許されなかった
最初は、死んでるから動けないのか、と思ったけど固い

上が、横が、固い

まるで、じゃない
確実に何かに閉じ込められていた

嫌な汗が浮かぶ

そこに、聞こえなかった筈の声が聞こえてきた

「…やべえ、そろそろ人が来ちまうゾ。早いところ制服を…」

(…制服？そんなもの、燃やした筈…)

疑問と葛藤

また、声が動き始める

「……うーーん！この蓋、重たいんだゾ…こうなったら、奥の手だ！

　ふな″～～～それっ！」

そんな、独り言の掛け声

その瞬間、

(なんだ……あ、あつっ！あち、炎！？)

「これでもか～！」

目も開けられない程の一瞬の熱さ

焼けてしまいそうなその温度と共に、

バキ、バキバキッ

と、鈍い音

俺の入っていたなにかが壊れ、光が侵入する
炎とは違う眩しさに目を眩ませていると、

「さてさて…お目当ての………ってギャーーーーー！！オマエ、なんでもう起きてるんだ！？」

「……なっ、狸…？」

目を開けて一番

目に飛び込んで来たのは、目を白黒させて絶叫する狸の姿だった

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