#8 ページ10
全てが同じ中で、一つだけ違う。
『…は？何アレ。キモ』
後ろを向いて下を少し覗いた時に気づいた異変。
俺が落ちるであろう場所に、とても大きな、口を開けて待っている化け物がいる。
つい口をついて出た言葉に、聞こえてたらしいヤツらが「え？」と反応した。
その声に視線を教室へと戻して、また『キモ』と声をあげた。
だってコイツらの肩とか色んなところに沢山の化け物がいたから。
『まぁ、いいか。死期が近くなると幽霊が視えるようになるって聞くし。食われるとしてもどうせもう捨てる命だし』
ただ一つだけ、俺が死んであの化け物に喰われたら遺体が無くなってしまうのだろうか？
もしそうだったら、両親の元に帰る体が無くなるって言うのは少し悲しいけど。
俺は一度目を閉じ、あの時と同じ笑顔を浮かべ、あの時と同じ言葉を吐く。
『じゃあね、人殺し共。これからは自分がしたことへの後悔を、俺のことと一緒に思い出して苦しむといいよ』
ゆっくりと後ろに倒れ、重力に従い落ちていく。
下をチラリと見れば、化け物の口から沢山の手が伸びて、上を見ればアイツらの周りに沢山いた化け物たちが俺の上を降ってきていて、俺を逃がすまいとしている。
『…せめて、美味しいと思ってくれたらいいなぁw』
地面が眼前に迫っていた時、急に真下にいた化け物が消えた。
『え』と驚いている俺を、地面に体が叩きつけられる前に誰かが受け止めてくれた。
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楓 - オメガバース作品探してたんです！とても嬉しいです！更新頑張ってください！ (2021年7月16日 23時) (
レス) id: 92699b37e3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！続きを楽しみにしてます！ (2021年7月16日 0時) (レス) id: 63aa19421a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 初コメ失礼します、こういう作品を探してました、楽しみに待ってます (2021年6月26日 17時) (レス) id: 281db98431 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです！更新頑張ってください！ (2021年5月9日 23時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月9日 22時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘冬 | 作成日時：2021年4月8日 15時
