第四十七話 寮談義?ためになるー ページ49
トレイ「ハートの女王についてはお前たちもよく知っているだろう?規律を重んじ、厳格なルールを作ることによって変な奴らばかりの不思議な国を治めていた」
まぁ、横暴ともいえるが
確かにあそこまで狂った国を、女王という立場だけで抑えるためには必要な処置な気はする
まぁろくな法律なかった気がするけど
ケイト「そんなハートの女王をリスペクトシテ、我がハーツラビュル寮生はハートの女王のドレスの色である赤と黒の腕章をつけて、ハートの女王の作った法律に従うのが伝統ってわけ」
グリム「肩が凝りそうな寮なんだゾ」
「まぁ、法律の数はおそらく負けるけど、そのうちオンボロ寮にも作るぜ。お猫様対策で」
グリム「ふなっ!?」
ケイト「ははは。確かに、数は多いね。でもどれくらい厳しく伝統を守るかは寮長の気分次第で、前の寮長はかなりゆるゆるだったんだけどねー」
トレイ「リドル寮長は歴代寮長の中でも飛びぬけて真面目でね。だから最大限、その伝統を守ろうとしているわけだ」
エール「げ、面倒くさ」
「ふむ・・・ほかの寮はどんな感じ?」
まぁ、今の話から大方予想が付くけども
トレイ「そうだな・・・さっきケイトも言っていたが、量はそれぞれグレートセブンになぞらえた寮になっている」
ハートの女王の厳格な精神に基づくハーツラビュル寮
百獣の王の不屈の精神に基づくサバナクロー寮
海の魔女の慈悲の精神に基づくオクタヴィネル寮
砂漠の魔術師の熟慮の精神に基づくスカラビア寮
美しき女王の奮励の精神に基づくポムフィオーレ寮
死者の国の王の勤勉な精神に基づくイグニハイド寮
茨の魔女の高尚な精神に基づくディアソムニア寮
グリム「みんな名前が長い!そんな一気に覚えられねーんだゾ!」
「・・・うわ」
やっべ、イグニハイドだけ知らない
ヘラクレスだっけ？ギリシャ神話よな。見てねぇ・・・どうして・・・
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