第二百六話 修行？というほどでもない ページ10
ラル「それで、俺は何をすればいい」
「んー、簡単に言えば、というのも変だけど。私の力がボックスに通じるかどうかを試したかったから、とりあえず後でボックスを貸してくれると」
さて、先日届いた指輪だが
アレたぶんこの時代の私が作った情報源と補助装置だね
「ちょっと癖だから独り言いうわ」
ラル「は？」
「ジェード、ややこしいから翡翠って言いなおすけど、翡翠にはいくつか意味があるのよー。安らぎだったり、富だったり。んでまぁ、今回その中でも重要だったのが、『知恵』」
石を食べたのは、その中にある知識を得るため
ほら、私人形じゃん？新しいことするためには新しい何かをインストールする必要があるのよ
つまり翡翠はUSBだった・・・？
「そんでもってもう一つ。トルマリンはけっこー特殊な石でして、生成場所によって色の変わる石であります。チタンとか鉄とかの濃度で変わるらしい」
ラル「それがどうかしたのか？」
指輪をつけまして
「まぁ、めちゃくそ簡単に言えば・・・『私に似ている石』なのよね」
炎をともす
よし、霧属性
ラル「なっ！？ただの宝石に、炎をともす力なんて」
「うんまぁ、ないよ？あくまで媒体として使ってるから、多分君らの使うリングとは違うと思う」
いってもわかんないだろうから思うだけにしておくけど
昔、前にこの世界に来た時に、私は死ぬ気の炎を生命力操作と同じものという認識をしたらしい
まぁ実際間違ってなかったわけで、生命力を操作すればこうして炎を出すことができたわけだが
「・・・燃費悪いなぁ」
いかんせんこう、私じゃないからか知らないけど
二トンぐらいご飯食べたのにもう空っぽになりそうなくらいにはエネルギー消費が激しい。これはひどい
「ボックスかしてくだせぇ」
ラル「あ、あぁ」
借りまして、かぽっと
おぉ、出てきた出てきた。でっかいムカデ・・・あ
ラル「・・・落ちたな」
「三秒。うん無理！」
つまり私の修行内容は
めっちゃ食う。そして燃費をちょっと良くする
この二つだな!
第二百七話 死ぬ？死なぬよ→←第二百五話 修行内容？いろいろと
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