第二百二話 指輪？どうだろう ページ6
さてまぁ、修行とかパートですが
何分怪我人が多いので、治療係としてやります
「イーピンが風邪とな」
ハル「はい、すごい熱なんです」
京子「どうしよう、このままじゃ・・・」
「んー、とりあえず見てみよか」
うーん風邪だ
ただの風邪
「イーピンに毒耐性あったらなんもできんが・・・とりあえず薬膳粥。食べないと薬の効き目も悪いんでね」
京子「イーピンちゃん、大丈夫かな・・・」
ハル「あの、やっぱりちゃんとしたお医者さんに見せた方が・・・」
「熱が一時的に高くなってるだけでこの程度じゃ死なんよ。そも、治療のために外に出た場合の方が死ぬ可能性が高い」
ハル「でも」
「この間の脱走騒ぎもそうだがね」
この子らあれだろ。真面目に言わないとちゃんと理解しないのか
「これはかくれんぼじゃねーのよ。向こうが私たちを見つけてはいおしまいってわけにゃいかないの。捕まったら最後、死んだほうがましって目にあわされる可能性がある」
まぁ、あっさり殺される可能性があるが
「どうも君たちは自分たちが今どんな立場に立たされてるのかわかってないのよ」
ハル「わかってます！でも」
「でもと言ってる時点で分かってないじゃん？」
でもだっては言い訳よ
「君たちは現状、ここにいる人たち全員にとっての弱点なんよ。弱点ってつまり守るべき存在。誰が宝石を泥棒に見せつけるかのごとく野ざらしにする人がいるのさ」
京子「・・・でも、私たち、このままじゃ」
「厳しいこと言うが、君らが動けば動くほど、過去に戻れる可能性は薄れ、君たちが生き残る可能性も薄れる。早く事態を解決したいんならじっとしてろ」
あー沈んでる
「まぁ、とはいえ中学生にゃ無理だよねー。だから、とりあえず相談しなさいな。融通が利かないってわけじゃないのよー。不便があるなら私なり、ビアンキなりに相談してくれりゃ何とかなるし」
京子「・・・その、Aちゃんって」
「ん？」
京子「ううん、綱君たちって、いったい何者なの？」
・・・フム
「疑問を抱くのは当然。当然ではあるが・・・私の口からは言えないかなー。彼らが『いわない』と決めているのだから」
黙秘権を行使しよう
第二百三話 指輪？んーまぁ→←第二百一話 負けイベ？だよなー
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