【刀剣乱舞】付喪神?メッチャたどたどしい『番外』 (ページ12)

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序章‐9　当然の疑問と正体ページ12

「うん、重たいからちょっと散歩してこよ」

ここの審神者さんに本丸散歩していいよーって言われたからね

加州清光「あ、じゃあ俺も行くよ。まだききたいこともあるし」

あるんかい
いや、名前だけじゃなくてよかった。それはそれで心配になる

立派な池があった
鯉が泳いでらっしゃる

「・・・うまそう」

加州清光「食べるの!?」

「口に含めるもんは何でも喰うよ」

まぁ、不味いのは嫌だけど

「池いいな。生け簀が欲しい・・・あ、というか聞きたいことって何さ」

加州清光「あ、この脈絡で聞くんだ」

「割と気まぐれだから、私。聞く気分になっているうちに聞きたまえ」

おー、一匹でっかい錦鯉がいる。うまそう

加州清光「じゃあ・・・あんた、人間じゃないだろ?」

・・・うんまぁ、そうなるよね
てか気が付いてたよね流石に

「質問に質問で返して申し訳ないけど、何故そう思ったか聞いても?」

加州清光「俺の本体に話しかけたでしょ」

「あーね」

まぁうん、他の審神者がどうしてるか知らないからとりあえず分霊をもらいに話しかけに行ったねー
しかし記憶あるのね

加州清光「後は感覚かな」

「まぁそうだよねー神だもんねー」

よいしょっと。サラバ錦鯉

「そして続けて言えば私も神だからねー」

加州清光「確かに付喪神だけど・・・え、神?」

「付喪神ではないのだがね。もっと言うと日本の八百万の神でもないし、海外の神話に出てきた神というわけでもない。というか神ですら怪しい」

加州清光「はぁ・・・？」

「自分らの正体が不明で、この世界において一番近しい存在が神だから、神を名乗ってるだけなんよ」

加州清光「あぁ、それで神格を感じないんだ」

「ふむ？神格があるのか。まぁ人間に溶け込むためにある程度削ったとはいえ出しといた方が・・・あ、いや、変な事思われるのもやだしなー」

・・・まぁ、神格なしにしても気づく程度には異質なのか、私
ちょっと考えねば

「まぁ万能な審神者とでも思っとけばいいのよ。基本望むことなんでもできるし。怪我もほれ」

目元の包帯をほどく
うんやっと見える。視界が狭いのは人間の不便なとこよね

加州清光「傷が」

「肉体なんぞあってないようなものだからにゃー。もう治った。まぁ人間っぽくみせるためにもうちょい巻くけど」

巻きなおし巻きなお・・・？
あれ、これどうやって巻いてあったんだ?

加州清光「貸して、やってあげる」

「わーい。かっこよく頼むわー」

手で巻いた方がそれらしいもんね