[妖怪学園Y]転生少年は元医者(成人)！part6

前世編 ページ46

どうでもいい世界が。




白黒の世界が。









どうでもよくない世界に。




カラフルな世界になった。




だからこそ、セツナは変わった。




七海「お菓子食べる？」




きっと返事はどっちでもなんだろうけどね...




と思う七海の予想は裏切られた




『...食べ、る』




初めてセツナが自分の意思で返答したのだ。




七海「...！！！




っやったぁぁぁああ！！」




『ﾋﾞｸｯ』




思わず肩を震わせるセツナ




七海「今日はご馳走にしないと！！」




上機嫌に話す七海




そんな七海を見て、セツナも悪い気はしなかった









その日から、セツナは返答が少しずつハッキリしてきた




そして約5年後...




セツナは、高校生になった




小学生や中学生の分の勉強は七海に教えて貰っていた




意外と七海は頭いいよ←




七海「ここはこうで...そうそう！」




『本当に！？』




七海「うんうん！」









『今日のご飯は？手伝うよ！』




七海「ありがとう！今日はカレーだよー！」




『野菜切る！』









このように、とても楽しい毎日だった




...そして、高校生になった約１ヶ月後









七海が、死んだ




病気だった。




...決して、治らない病気ではなかった




その日は、体中の水分が無くなるんじゃないかというほど泣いた。




...七海が死んだその日、セツナは憎んだ




七海を、治せなかった医者を。




その日決意した。




もう誰も七海のようにならない為に、




自分が皆を助ける医者になると。




その日から必死に勉強し、大学に入り...




その願いは、叶った。




そして...医者になった三年後、事故により死んでしまった




そして、今に至る。

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