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89 一二三「で!? で!? 独歩ちんちっさいころどんなだった?? 俺っちと会うまでの様子教えてちょんまげ!!」十四「(病室出た途端元気になったっすね……)」」 ページ15

一郎side

「もうそろそろ面会終了の時間です。安心してください。ここは私が夜勤で居るので」

面会に来てしばらく、もう遅かったのもあり、先生にそう言われてしまった。

「じゃあ帰ろっか〜。寒いしうちでお鍋するー?」
「おっ! いいな!」
「闇鍋でもしましょうかねぇ」
「ふつーのでいいだろ……理鶯さんは?」
「銃兎たちと合流する」
「りょーかい」
「じゃあね一郎〜」

シブヤの三人は有栖川さんが元気ないのを読み取ってか、いつも通りに接しているようだった。

「そうですね……そういえば、お二人はホテルかなにか取られたのですか?」
「いや、突然だったからな」
「そうですか……」

観音坂さんがそう天国さんに尋ねると、伊弉冉さんがそうだ! と思い付いたように声を発した。
しかし部屋の隅っこで踞っている。

「俺っちごはん作りすぎちゃったんだよね〜。独歩ちんの弟くんなんっしょー? 食べに来ない? そっちのリーゼントさんも!」
「い、いいんすか……?」
「勿論だよ。久々にいろいろ話したいし」
「やったー! 獄さんは!?」
「あー、悪いが俺は遠慮するわ。疲れてるしどっかでゆっくり……」
「では鍵を渡すので私の家で休んでてください」
「ああ? お前の部屋ァ?」
「なにか?」
「生活感無さすぎて違和感すげぇんだよ」
「それはずいぶん前の話でしょう。それに君も人のこと言えませんよ」

そんなやり取りをする先生と天国さんを見て、四十物が小声で「空却さん以外にこんなに獄さんと言い合える人がいるなんて……」と言っていたが、聞かれたようで小突かれていた。

「にいちゃん、俺らは真っ直ぐ家帰るよね?」
「もう暗いですし、早く帰った方が」

二郎と三郎に言われたが、俺は

「わり、待たせてる奴らが居るんだ。先に……」
「じゃあ二人もまとめてうち来ーい!」
「え」
「おい一二三!? そんなに作ったのか!?」
「だって独歩ちんと食べれるの楽しみだったんよー」
「そ、そうか……すまない……」
「謝らないでってばー! ほら! じゃあ俺っちたいのおうちへれっつらごー!!」

楽しそうに弟たちを引っ張っていく伊弉冉さんが、俺にはとてもありがたかった。

「一郎くん」
「はい?」

部屋を出る直前、先生に呼び止められ、立ち止まった。

「君も、溜め込んではいけませんよ」

そう言った寂雷先生の目は、なにか見透かされているようで

「っす」

やはりこの人には敵わない。
そう思ってしまった。

90 簓「ちゃんと連絡しいや!! 報! 連!! 相!!」左馬刻「したろが」簓「事後報告やろが!!!」→←88 銃兎「彼女に会えるのは少し後になってしまいそうですね」左馬刻「そういやオメーなんでアイツのこと知ってたんだ?」銃兎「左馬刻がしつこく言ってきたんでしょう」左馬刻「そうだったか?」銃兎「無意識かよ」



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設定タグ:ヒプノシスマイク , 波羅夷空却 , 有栖川帝統   
作品ジャンル:恋愛
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鮭ぇ - 最初読んでる時はこんな話だと思わなかったんだが、、。くっっそいい話じゃねえーか、、。完結おめです…ガチ泣きしました!いち。から読みますね!もっかい! (2020年12月13日 13時) (レス) id: b29402340d (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - 無事、完結おめでとうございます。何気に初コメかも知れません!お話とても面白かったです…!死ネタは少し、地雷な部分もあったのですが、最後まで面白く見させてもらいました…お疲れ様でした! (2020年3月14日 15時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
Mad Sick* - いち。から見てます!コメ2〜3回目?名前変えたりよくするのでアレですけど。 (2020年2月29日 4時) (レス) id: e54c8d8ca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月14日 21時

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