8「(いつか君に全てを言える日がきたら、君はそれでも側にいてくれるのかな)」 ページ8
「……落ち着いたか?」
「ごめん、くう。もうだいじょうぶ」
「いや……拙僧が悪かった。忘れ物届けてくれて、嬉しくて、早く会いたくなって、迎えにいったら獄のやつ、拙僧のAに触ろうとしてんだ、そんで、妬いた。ごめん」
「いいよ、あと、その……」
「なんだ?」
「くうに色々我慢させてるの、私やけん。キスだってついこの前やったやろ」
「……まあ」
くうの期待に応えたい。
もっと恋人らしいことしたい。
でも。
「ばってん、今はできん。ごめん」
「A」
「好かんごとなってよか」
辛いけど言ったその言葉。
涙が溢れた。
くうが、私に顔を近付けた。
またキスされるのかと思ったら、
溢れた涙を舐められた。
「くう……?」
「ずっと、好きにきまってんだろ。いくらでも待つって。心配なら気がすむまで好きって言うぜ?」
「まってそれははずい」
「言う。好き。Aの綺麗な髪が好き。たまに読めないミステリアスな目が好き。スタイルいいとこが好き。あたたかい料理が好き。動作が丁寧なとこが好き。背ぇ高いくせに小動物みてーなとこも好き。それにとにかく方言がかわいい。だいすき。全部好き。大好きなんだよ、A」
愛してる。
そう言って、くうは、やさしく私の耳にキスした。
「私、愛されすぎやろ」
「だってすきだもん」
「……私も、すき」
その夜、ただただ私はくうに抱き締められて寝た。
呼び起こされた記憶は、無くならないままだったけど、くうがずっと側に居てくれたから、心があたたかかった。
9十四「暗黒のKiller Whellを観に行った?」「シャチよかよー! かわいかったばい!」獄「あそこは全国でも有名な水族館ですから。人も多かったでしょう」「そんな有名な人の多い場所でくうは……」空却「おめぇがかわいいのが悪いんだよ……!」獄「(察し)」十四「????」→←7空却「(たまに、あいつの目に光がないときがある。拙僧が近寄るとなくなるけど、その原因を、まだ、知らない)」
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ニーナ - 24の 憧れてしまえば、越えられないってハイキュー!の影山の名言ですか?2回めの青葉城西戦の! (2020年9月5日 7時) (レス) id: 661e8c572a (このIDを非表示/違反報告)
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空炭 - 面白いです!この小説が、終わっても、読み続けます!応援してます! (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白いです!これからも頑張ってください! (2019年10月2日 2時) (レス) id: c4e2515f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫 | 作成日時:2019年10月2日 0時