36「(久々に会った感想は、何故だかあんまり怖くなかった。少し父さんが嬉しそうだったのと、あとはきっと、くうがずっと手を握っていてくれたから)」 ページ36
「とう、さん……?」
恐る恐る近付く。
その男性と女性が振り向いた。
父さん、だ
「A、大丈夫だ。拙僧がいる」
「くう……」
握られた手を見れば、私の手は、酷く震えていた。
大丈夫、くうがいる。
いつもはくすぐったくて苦手だったくうの指輪が、今はなんだか安心させてくれた。
「A、か……? Aだな!?」
「……久し振り、父さん」
「背伸びたなあ」
「うん。父さんより高かやなかかな。それで、そん人は?」
そう言って女性を見れば、女性は会釈して優しく微笑んだ。
「はじめまして。紫藤九恩です。よろしく」
「紫藤……?」
くうが顔を歪める。
そうだ、紫藤って……。
「やっぱり、父のこと覚えているのですね」
「父ってまさか……」
「そうだ」
「私の父は、紫藤百舌九です」
紫藤百舌九。
くう達とまだイケブクロに居た頃、二大勢力の一つだった天国へノ階段のボスで、過去、くうと一郎のボスでもあった。
私も少し、会ったことがある。
でもあの人は、最後まで嫌いだった。
「復讐でもしようってか?? ヒャハハ、笑えるぜ」
「いえ、そんなつもりは毛頭ありません」
「は?」
九恩と名乗った女性は、可愛らしい顔をニッコリとさらに微笑ませた。
「私は、あなた方に心から感謝しているのです」
37「まさかあの人に子供が……」空却「一郎のやつ、知ってんのか?」「なんか、笑顔がこわかよあん女性」→←35「(私の彼氏は、嫉妬深いけど、その分優しくて愛伝えてくれる。愛してくれる。そんなくうを、私も)」
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ニーナ - 24の 憧れてしまえば、越えられないってハイキュー!の影山の名言ですか?2回めの青葉城西戦の! (2020年9月5日 7時) (レス) id: 661e8c572a (このIDを非表示/違反報告)
Lollipop* - 空却くん可愛い!嫁にしたい(@_@) (2019年10月21日 18時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
空炭 - 面白いです!この小説が、終わっても、読み続けます!応援してます! (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白いです!これからも頑張ってください! (2019年10月2日 2時) (レス) id: c4e2515f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫 | 作成日時:2019年10月2日 0時