31「ライブお疲れ。十四くんにも楽しか場所があってよかったばい」十四「あ……その、本当に、ありがとう」「うん。助けになれて嬉しか。ところでこん重いプレゼントは何ね」十四「本なんですけど……」「こん漆黒に染まった魔導書がプレゼント??」 ページ31
「ううううう……なんでなんですかどえりゃー好きなのにぃいいいい!!!!」
「A姉さん、これ俺達から感謝の気持ちです。短い間短い間でしたけどありがとうごぜゃーました! おめぇええころかげん泣き止め。おめえも無言で号泣すんな」
「ありがとう三人とも。また演奏しようね」
「「はい!!!!」」
ライブ後のテンションで方言の出た上手ギターくんと下手ギターくん、ドラムくんの三人を宥めて、私はベースのキャリーを転がしながらくうと待ち合わせをしているライブハウス近くのコンビニを訪れた。
「お、来たか」
「待っとってくれてありがとう。観に来てくれたんもありがとうね」
「久々にAの演奏聴けて楽しかったわ。十四も、前観たときより楽しそうだったし」
「正規のベースさんもう回復したごたーけん、今度は私も観に行きたか」
「そんじゃ、ライブデートすっか」
「いちいちデートとか言わんでよ」
「照れた??」
「ひっちゃかましか。早うご飯買うて帰ろ」
「はいはい。あ、A」
「ん?」
「九日間、お疲れ。しばらく十四達とばっかだったんだから覚悟しろよ」
「え」
ライブで疲れてるし遅くなるからということで、待ち合わせしたコンビニで軽くおにぎりやらくうはカップ麺やらを買って家に帰って、玄関のドアを閉めた。
とたんに、くうに力強く抱き締められる。
「A、いくらでも待つって、前、言ったけど、我慢できねぇかもしれねぇ。でもまだ無理だったら、殴ってでも止めろ」
「くう……」
くうはそう言って、私に深く口付ける。
荒々しくて、でも愛が感じられて、とろとろになって息ができなくなってしまう。
「ぁ、ん、くぅ、ふぁ、」
「は、A……」
すげぇかわいい。
吐息混じりに呟いた、いつもは猫のようなくうは、そのときはなんだか狼のようだった。
32空却「(いつまでも待ってやる。お前を、幸せにしてみせる)」→←30十四「因縁に捕らわれし好敵手との災厄の夜の訪れをこの身に」「良きバンド仲間と出会えてよかったね。ライブ頑張ろう」十四「……はいっ!」
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ニーナ - 24の 憧れてしまえば、越えられないってハイキュー!の影山の名言ですか?2回めの青葉城西戦の! (2020年9月5日 7時) (レス) id: 661e8c572a (このIDを非表示/違反報告)
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空炭 - 面白いです!この小説が、終わっても、読み続けます!応援してます! (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白いです!これからも頑張ってください! (2019年10月2日 2時) (レス) id: c4e2515f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫 | 作成日時:2019年10月2日 0時