13十四「空却君が風邪なんて……」獄「まあ、まだ十代なのに同棲してるからなぁ……」十四「若いと風邪が移りやすいんですか?」獄「そのままの十四でいてくれ」 ページ13
「まったく……君たちは何をしているんだ」
「愚か者の因果」
「誠に申し訳ない」
今日久しぶりに私達の家に来た獄さんと十四くん。
私の風邪はすっかり治ったのだが……。
「A、拙僧もう○ぬかも」
「いやいや○なない○なない!! 生きろ!」
私のかわりにというか、絶対あの行為が原因だろう。
くうに風邪が移ってしまった。
「まあ樋泉さんが側にいれば大丈夫でしょう。この前のも残ってるかもですが一応空却の分のお見舞いです。剥いてやってください。では」
「この前のメロンも美味しかったです! 気を付けてお帰りになってください」
獄さんと十四くんが帰宅して、さて、とくうを見る。
非常につらそう。
「A、早くこっち来いよぉ」
「はいはい」
そういやくうが弱ってるとこ、あんま見たことないかも。
昔っから健康優良児って感じだったけん。
「獄さんと十四くんがくれたん食べると?」
「桃たべたい」
「チョイスがかわいい」
「うっせはやくしろ」
「はいはいわかった」
桃をカットして、剥いて、持っていく。
ベッドの上でくうはサラを抱き締めて涙目で荒い呼吸を繰り返していた。
……涙目、いじめたい。
「くう、あーんしちゃる」
「いーよさっさと寄越せ」
「あーかわいくない。おねだりせんね」
「ぜってー嫌」
「口はかわいくなかばってん、泣きそうで正直いじめとうなる」
「病人に対しひでーな……」
「だって涙目なんばりかわいか」
「ちょ、Aっ、首舐めんなっ! やめろ!」
「おねだりするまでやめん」
「んぁ……っ、やめ、A、」
……私の彼氏、かっこよかだけでのうなかばりかわいか
14「ひつまぶし久々に食べるー! おいしそー!」獄「ここのお店おすすめなんだよ」空却「拙僧が払ってやんだから残すなよ。もし残すなら拙僧が食うからな!」「私も食べたかばい!」空却「獄と十四が口つけたもん食うつもりか!?!?」「???」→←12「(一生君の側で、君との愛を感じられたら、それ以上幸福なことはない)」
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空炭 - 面白いです！この小説が、終わっても、読み続けます！応援してます！ (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年10月2日 0時
