1「くうどげんしよった?」空却「お前の方言聞きなれねぇんだよ……」「嫌い?」空却「好きに決まってんだろ言わせんな」 ページ1
「真面目ぶってうっぜーんだよ!!」
「そのくせ話し合いでは意見出さねーしよ」
「ちょっとかわいいからって調子のんな」
「男にモテて楽しいですかあ??」
苦しくて、いつも泣いてた。
お母さんは私が幼い頃に蒸発して、
お父さんは私を支えるために働きづめ。
兄弟や親戚はいない。
居場所がなかった。
でも。
「おめーらかわいそうなやつだなあ!」
「え」
「げ、波羅夷空却だ」
「チッ、もう行こー」
別に、私を助けるためだったワケじゃないと思う。
でも、その一言で私をいじめていたひとたちは私から興味をなくし、以来いじめは無くなった。
「あの、ありがとう……」
「なにがだ? 拙僧は別に言いたいこと言っただけだけど」
「そっか、あはは、見た目だけじゃなく中身もかっこいいんだね」
私がそう言うと、波羅夷空却くんは少し戸惑ったような素振りを見せた。
顔が少し赤かった。
「それ、どういうつもりで言ってんだ?」
赤い顔した波羅夷空却くんに、私は壁との間に挟まれる。
「え、あの、私は」
あ、
だめだ。
このままじゃ、いままでとおんなじだ。
私は、変わると決めた。
だって、波羅夷空却くんが好きだから。
好きなんだ。
自覚したのは、たった今だけど。
きっと、ずっと前から。
「波羅夷空却くん、私、波羅夷くんのことばり好きたい」
「は……?」
「私、小さい頃育ててくれた祖父母が九州弁やけん、話そうとすると方言出るのこわくて口下手やったんよ。でも波羅夷くんの真っ直ぐなところ好きなった。やけん、私も正直に生きる。好きです。付き合ってください」
「……拙僧から言いたかったんだけどな」
「え、って、ことは……」
「今からおめーは拙僧の彼女だな!」
そう言って、波羅夷空却くん、もとい、くうは笑った。
「(そっちが素だからって方言出すなんて聞いてねぇよ……! かわいすぎる……)」
2空却「今度水族館行きたい」「え、ばり行きたい。私シャチ見たことないんよ」空却「予定立てっか!!」→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kouboukun@46猫恋__(プロフ) - うわ、私の彼氏イケメン見て、すぐ出た言葉 「いや、まじそれな？」 (2020年12月12日 21時) (
レス) id: 50346d323c (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ - 24の 憧れてしまえば、越えられないってハイキュー！の影山の名言ですか？2回めの青葉城西戦の！ (2020年9月5日 7時) (レス) id: 661e8c572a (このIDを非表示/違反報告)
Lollipop＊ - 空却くん可愛い！嫁にしたい(@_@) (2019年10月21日 18時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
空炭 - 面白いです！この小説が、終わっても、読み続けます！応援してます！ (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年10月2日 2時) (レス) id: c4e2515f38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫 | 作成日時：2019年10月2日 0時
