29 虫食い姫 ページ29
夢野先生の新作を読んでいたら、来客が来た。
「あれ? 十四くん? どがんした?」
「あの、樋泉さん、」
**
「いやあブランクあるばい。下手でごめんね」
最近、というかナゴヤにきてくうと同棲するまで趣味で弾いていたベースを引っ張り出し、
弦は錆びていたんで交換して外したときに軽くメンテして、
ピカピカになった久々の対面である相棒を連れて貸しスタジオを訪れた。
十四くんが訪ねてきた理由は、
バンドのベースがインフルにかかってしまい再来週日曜日のライブに間に合わないため、
元ベーシストの私をくうが紹介したので助っ人にきてほしい、という話だった。
「虫食い姫……」
「えっ?」
はっ、と思い出したかのように同じリズム隊のドラマーが言う。
あ〜……知ってるのか〜……。
「虫食い姫って、ツイ○ターでひたすら本の紹介とか感想呟いてるのにたまに載せるyo○tubeの動画ではクオリティ半端ないベーススラップとか演奏動画上げてる……あの突然姿消した人??」
「そういえば樋泉さんは読書が大好きだと……」
上手ギターくんの言葉に、十四くんが呟く。
「あれ、虫食い姫の愛用ベースってスターリンの5弦……カラーもホワイトだった気が……」
ドラマーがそう言って私のベースを見る。
虫食い姫。
私の、二つ名。
30十四「因縁に捕らわれし好敵手との災厄の夜の訪れをこの身に」「良きバンド仲間と出会えてよかったね。ライブ頑張ろう」十四「……はいっ!」→←28空却「たぴおかってうめーんだな」「そうやなあ。流行る理由わかったわ。また来よ」
243人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kouboukun@46猫恋__(プロフ) - うわ、私の彼氏イケメン見て、すぐ出た言葉 「いや、まじそれな?」 (2020年12月12日 21時) (レス) id: 50346d323c (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ - 24の 憧れてしまえば、越えられないってハイキュー!の影山の名言ですか?2回めの青葉城西戦の! (2020年9月5日 7時) (レス) id: 661e8c572a (このIDを非表示/違反報告)
Lollipop* - 空却くん可愛い!嫁にしたい(@_@) (2019年10月21日 18時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
空炭 - 面白いです!この小説が、終わっても、読み続けます!応援してます! (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白いです!これからも頑張ってください! (2019年10月2日 2時) (レス) id: c4e2515f38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫 | 作成日時:2019年10月2日 0時