#23 Remus Lupin ページ26
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「ルーピン先輩！ 私と付き合ってください！」
屈託のない笑顔で僕の前に現れたのは、グリフィンドールの新入生A。僕の記憶が正しければ、僕は彼女とは関わりがないはず。せめて談話室で同じ空間にいたことがある程度の関係性のはずだったけれど、僕の勘違いだろうか？
固まって動けずにいる僕に対し、Aは気にもせず私の手を握り激しい握手を交わした。
いつの間にか隣には悪友のシリウスがおり、彼女はニヤけているシリウスに対しても握手を交わした。普段女の子を避ける彼が言うことを聞いてあげるなんて珍しい。どうやら機嫌が良いらしかった。
いや、重要なのはそこじゃなくって…！
「名前は知っているよ。一年生のAだよね？」
「はい！」
「告白する人を間違えてたりしない？ 本当に僕？」
「あなたがルーピン先輩なら合ってます！」
「あ、そう…」
よくあるのはシリウスやジェームズへの言伝だったりするから、今回もてっきりそれだと思ったのだけど…。彼女は相変わらずまっすぐに僕を見上げて、爛々と目を輝かせている。
＿＿僕も新入生の頃はこんなに輝いていたっけ…。最近は色々疲れていて、初心なんて覚えていないな。
いかんせん対応に困っていた。告白されるのは極稀にあるが、こんな正面切って堂々とは珍しいし、何より授業で関わりがあったりしたりで面識がある子ばかりだった。それが全く話したこともない、年下の女の子。白昼堂々、何なら寮の入口でされている。ああこれ待ち伏せされていたんだな。まさか僕のことをとは思わなかったけれど。
彼女は答えが待ちきれないのか、今すぐにでも駆け回りそうなほどウズウズしている。まだ子供で、わんぱくな犬みたいで、ちょっとだけ彼女に興味が湧いてきた。僕は大人っぽい子が好きなんだと自負していたけれど、真逆なタイプも良いかもしれない。
「ええと、その返事なんだけど…」
「あ！ ちょっと補講の時間近いので、私部屋戻りますね！」
「え？ いや、ええっ？」
丁寧に九十度のお辞儀をすると、まるで嵐のように談話室へ駆け込みあっという間に消えてしまった。こんな子、初めてだ。
「なーポチって呼ぼうぜあいつ」
「いや犬じゃないし…」
「犬みてえなもんだろ？ そのうち骨でも咥えて返ってくるぜ」
「…あ」
シリウスの言葉通り、骨ではないが教科書を持って帰ってきたA。
その姿が面白くて、こっそりと僕らは二人で笑いあった。
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[24/02/09]
#24 Fred Weasley→←#22 Regulus Black
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さら - ニュートめっちゃきゅんです！！このお話大好きです！！リクエストお願いします！！テセウス書いてほしいです！！ (2月5日 23時) (
レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 二フラーみたいって口説き方がすごいかわいくてすごかったです！！！更新たくさんされてて嬉しかったです() (2018年12月15日 7時) (レス) id: 28546de821 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ニュートもう双子もう大好きなんで本当に最高でした！ (2018年12月11日 0時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきは | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月4日 18時
