共闘ファースト ページ40
｢あ、ああ...嫌だ...！Aさん...！｣
｢面白い作戦を期待して待ってる。｣
なんて、カッコつけてみたものの…さぁどうしようかな。
“はぁ…あの教室で君は本当まる〜くなっちゃって…まぁ”
魔力を蓄積することのできる水晶を加工してつくった装飾品から冷気が伝わり、僕は冷静になれた。
「『この片腕に宿るはニャルラトホテプの加護』」
『被害をそらす』の発動条件は魔術の使用元となる外なる神の名を口に出し、片腕をそらしたい物理攻撃の方向へ向けること。
効果はその名の通り、物理的被害をそらすこと。
まぁ受けるはずだったダメージは周りにそらされるから、ユウ君たちがいると逆に彼らに被害がいく可能性があるんだよな。
「ウオオオオオオ」
化け物が勢いよくツルハシを振りかざしたり、大岩を投げつけてきたりするが全て僕の伸ばした左腕の先から空間が捻じ曲げられたかのように威力が周囲へとそらされる。
知能が低いのか化け物は何度も、何度も僕にツルハシを振りかざす。
傷一つ付けれないのに。
けどこのまま防御し続けていても疲れるだけだから…
タッ、と足で地面を蹴りつけ勢いよく上に跳ぶ。
この場所は坑道ではあるが天井の高さはだいぶある開けた場所だ。
「……ド……イッタ？」
化け物は瞬間的に消えた僕を見失う。
化け物の上から気配を消して脚で首のあるべき場所を挟むように、化け物に乗る。
肩車のような体勢からそっと化け物の頭辺りに手をあて、勢いよく右へ回そうとした。
「アレ、君このガラス瓶みたいな頭普通に外れるんだ。」
外れると同時に黒い液体が溢れようとしてたのでそっと頭らしきものを元に戻し、化け物を足蹴りにして離れる。
「やい、バケモノ！͡コ、コココッチなんだゾ！」
「グルルルル………ガエレェエエエェエエエエエエ！！！」
「ギャッ！来た！ユウ〜！」
「こっちだ、バケモノ！ここまでおいで〜！」
離れたところで漸く彼らがこの場所にやってきた。
「ユウ！！」
「グルッ！？コッチニモ…ドロボウ……ワダサヌ……オデノ…オデノ！！」
ユウたちの方を振り向くと同時にバケモノから鋭いパンチが繰り出された。
「っと危ないな」
空気を割く風の音でその攻撃は読めていた。
地面を蹴って後ろに跳び、ユウの元に走る。
すぐにでも守れるように。
そのまま僕たちは外へと走っていく。
「なるだけ洞窟から引き離そう」
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koto(プロフ) - 主人公めっちゃ好き、ニャル様の性格めっちゃ好き、監督生めっちゃ好き (2021年2月26日 14時) (
レス) id: 1bcbef6402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - リーチ兄弟に気に入られそう… (2020年6月16日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！…めっちゃ好きって言われてめっちゃ嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年6月15日 0時) (レス) id: ff7ab8a113 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - めっちゃ好きです！ (2020年6月12日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 風見ツクヨさん» コメントありがとうございます〜！最高、なんてそんな…!凄く嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2020年5月9日 2時) (レス) id: fda8b91e10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久遠 | 作成日時：2020年5月5日 5時
