罰則エスケイプ！ 2 ページ32
｢罰で窓拭き100枚って...一体君たちは何をやったんだ？｣
捕まえることに協力してくれた彼は私たちに事情を聞いた。
｢今朝、そこの毛玉とじゃれていたらハートの女王の像がちょーっと焦げちゃっただけ。｣
エース君はちょっとなんて言ってるけどあれはどう見ても黒焦げだった。
Aさんが守ってくれなかったらどうなっていたか。
｢グレート・セブンの石像に傷を付けたのか！？それは怒られるに決まってるだろう。
せっかく名門校に入学できたっていうのに、初日からなにをしてるんだか...｣
｢...るせーなぁ。つーかお前、誰？｣
｢僕はデュース。デュース・スペード。クラスメイトの顔ぐらい覚えたらどうだ？
えーと...｣
｢お前も覚えてねーじゃん。｣
そうエース君に呆れられるデュースは図星だったのか少し慌てた。
｢とっ、とにかく！学園長からの命令なら、真面目に取り組むことだ。｣
｢はいはい。わかりましたよ〜っと......んじゃパパッと始めますか。
...ん？｣
...あれ？
｢そういえばグリムが静かだ。｣
｢あっ！毛玉がいない！｣
それにAさんもいない...！！！
｢へっへーん！あとはオマエらに任せたんだゾ！ばいばーい！｣
そういうグリムは鏡舍の外、メインストリートに繋がる道まで移動していた。
｢あんにゃろ〜オレを身代わりにしたな！？｣
二人はグリムに気を取られてAさんがいないことまでは気がまわっていないみたい。
｢おい！えーっと、ジュース？｣
｢なっ、ジュースじゃない！デュースだ！でゅっ！｣
｢お前にも責任あんだからあの毛玉捕まえるの手伝えよ！｣
｢なんで僕が！？｣
｢そっちの冴えない奴は魔法使えないから戦力外！
行くぞ！｣
戦力外扱い...Aさんならこう、凄い運動能力と魔術で即解決なんだろうな。
...即、解決...？
迫り来る炎から守ってくれた時って私は像の近くにいた。
この様子だと私たちの行動にグリムやエースは気づいていない...気づけない場所、彼らからしたら死角になる所にいたんだ。
確かAさんはその時2人の近くにいたから私に気づきにくかったはず。
それでもすぐ気づいたってことは周りをよくみて把握している、ということになる。
そんなAさんがいない、ということは
私たちが気づく前、
グリムが動き出したタイミングで気づいた...？
なら、どうして...そのタイミングで捕まえてないんだろう...。
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koto(プロフ) - 主人公めっちゃ好き、ニャル様の性格めっちゃ好き、監督生めっちゃ好き (2021年2月26日 14時) (
レス) id: 1bcbef6402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - リーチ兄弟に気に入られそう… (2020年6月16日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！…めっちゃ好きって言われてめっちゃ嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年6月15日 0時) (レス) id: ff7ab8a113 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - めっちゃ好きです！ (2020年6月12日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 風見ツクヨさん» コメントありがとうございます〜！最高、なんてそんな…!凄く嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2020年5月9日 2時) (レス) id: fda8b91e10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久遠 | 作成日時：2020年5月5日 5時
